【無人島通信】スイカをかじったのは誰? 長崎・田島の野生生物たち

2015.02.04
by kousei_saho
無人島
 

寒い日が続きます。冬至が過ぎ、太陽が沈むのも少しずつ遅くなってきました。春が待ち遠しいですね。

さて、今回は無人島・田島の野生生物について。無人島・田島は小さな島ですが、様々な生き物が暮らしています。比較的、簡単に目にする生きものは蟻、蚊、蛙、ヘビ、バッタ、トンボ、ムカデ、ミミズ、カマキリ、鳥などです。どこにでもいる、特に珍しくもない生物です。大都会ではこれらの生物も珍しいのかもしれませんね。

無人島

田島にはこれらの生物以外に、なかなか目にする事が出来ない生物もいます。目にすることは出来ないが、確実に何者かがここにいる!それに気づいたのは農作物の被害でした。田島では様々な野菜を栽培しているのですが、トマトが色づくといつもきれいに食べられてしまいます。トマトが青いうちは決して食べません。やつらはトマトの旬を知っているのです!犯人はおそらくタヌキかアライグマ。実際にタヌキやアライグマを見たわけではありませんが、ぬかるんだ田んぼに動物の足跡がいくつもあります。

無人島

アライグマは田島のある西海市近辺では発見されていないということですが、スイカを食べた形跡がアライグマ独特の物なので、アライグマの可能性もあるのかと。足跡もタヌキとは違ったものがありました。タヌキは森の中で一度だけ確認しています。タヌキのため糞も確認済みです。

無人島

さて、困ったものです。30年前に田島の住人が出て行ってから、無人島となった田島に彼らは世代を変えずっと住んでいたのでしょうか?それとも最近になって、海を渡って田島にやってきたのでしょうか?どちらにしても農作物被害がでている以上、何か対策をせねばなりません。害獣として駆除するのは簡単ですが、畑の周りに網を張るなどしてお互いのテリトリーを守りながら共存できればと思っています。多種多様な生物がいることで、田島の生態系のバランスが保たれているはずですから。

普段、テレビや本、動物園でしかお目にかかれない野生生物ですが、ちょっと目線を変えるだけで、野生生物の形跡を発見出来ます。足跡の写真を撮り、調べる、スイカをかじった形跡を調べる。気分は名探偵です。今度、森の中で張り込みをしてみようかな~。

 

nformation:

『大村湾~無人島~滞在記「田島」』
長崎県の大村湾に浮かぶ無人島・田島の公式HP。昨年夏に“自然体験リゾート”として生まれ変わったこの島の魅力を、土門拳文化賞受賞フォトグラファー・山頭範之氏の美しい写真で紹介。

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