子育て中は何かと忙しく、家事は便利な家電で済ませたくなりますが、メルマガ『e-doctor ドクタースマートの医学なんでも相談室』で、驚くべき研究発表が紹介されていました。なんでも食洗機を使うと子どもがアレルギーになる確率があがってしまうんだそうです。
食器の手洗いで子供のアレルギー
今日は、食器を手洗いすると子供がアレルギーにならないんだって?というお話です。
食器洗浄機を使用せずに食器を手洗いすると、小児が喘息や湿疹などのアレルギー症状を発症するリスクが低くなる可能性があることが新たな研究で報告されました。
これは、幼少期に多種類の微生物に曝露することにより免疫系の適正な機能が維持されるとする、いわゆる「衛生仮説」を裏づける最新の知見です。
研究の筆頭著者でスウェーデン、クイーンシルヴィア小児病院准教授のHesselmar氏は、「食器の手洗いは、食洗機を使用するよりも細菌量を減少させる効果が低いことを示す複数の研究がある。そのため、食器の手洗いが微生物曝露を増大させ、免疫刺激をもたらすことによりアレルギーが低減すると、推測している」と述べています。
ただし、食器の手洗いとアレルギー発症の低減との因果関係は明らかにされていません。
今回の研究では、7~8歳のスウェーデン人の小児1,000人強を対象として、喘息、湿疹および季節性アレルギーの既往について親に尋ねたほか、家庭での食器の洗い方、発酵食品や農場から直接入手した食品を食べる頻度を尋ねたそうです。
このような因子による影響を算出するうえで、母乳哺育やペットの有無など、アレルギー疾患リスクを低減するとされるいくつかの因子について調整を行いました。
約12%の家庭が食器を手洗いしており、このような家庭の小児は、食洗機を使用する家庭に比べ、アレルギーを発症するリスクが約半分であることが分かったそうです。
食器を手洗いする家庭の小児は23%に湿疹、1.7%に喘息がみられたのに対し、食洗機を使用する家庭ではそれぞれ38%、7.3%だったそうです。
手洗いの家庭では季節性アレルギーの比率も低かったが、統計的な有意差はありませんでした。
また、ザワークラウトやキュウリの漬物などの発酵食品を少なくとも月1回食べる小児や、地元の農場から入手した食品を食べている小児は、あらゆるアレルギー疾患になる確率が低い傾向があることも分かったそうです。
やっぱりそうなんですね。食洗器は良くないんですね。
贅沢な物を使わずに、昔ながらに手で食器を洗いましょうね。
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