まさに「キング」の風格。NYでケン・ワタナベの書店イベントに行ってきた

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ご存知の通り、主演を務めたブロードウェーミュージカル『王様と私』がトニー賞で4部門の栄冠に輝いた渡辺謙さん。そんな謙さんが登場した書店でのイベントに出かけてきたという『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、「王様」の「オーラや情熱や気」を率直に語っています。

渡辺謙さんに会いに本屋さんのイベントへ

ブログの方でも取り上げたが、今週木曜日、あの渡辺謙さんにお会いすることができた。

〔ご参考〕 謙さんカッコいい!! NYの住宅街の本屋さんのイベントで渡辺謙さんにお会いしました!!

主演されるブロードウェイ・ミュージカル『王様と私』劇中歌CDの発売イベントが本屋さんで行われ、主要キャストの方々による生歌の披露やサイン会が催されたのだ。

『王様と私』は、謙さんにとって初のミュージカル

しかも、いきなり主役として、世界最高峰のスキルが求められるステージに立ち、全編英語で歌って踊る。

想像を絶する、とてつもないハードルの高さだ。

そのうえ、この『王様と私』は、休憩を挟み1公演3時間ほどの舞台で、謙さんは、今年4月からずっとこれまで週6日!!

休みは月曜日だけ。

うち2日はマチネも含め1日2回公演!! を、主役として出続けているのである。

こんな過酷なチャレンジに、55歳の謙さんは、役者人生のすべてをかけて、挑んでいる。

このイベントがあった日は木曜日。

もちろん、オフじゃない。この本屋さんでのイベントの後に、舞台の本番が待っているのだ。

まったく途切れることのないプレッシャー。

しかし、そんな状況でも、謙さんは、こちらが恐縮しまくるほど会場に集まったファンのみんなに優しい笑顔で微笑みかけ、語りかけていた。

その笑顔は、研ぎ澄まされているのに暖かい。

もはや、厳しい修行を経て悟りきったどこかの偉いお坊さんのようでもある。

あの場で、謙さんに会った誰もが、

「謙さんカッコいい!!」

きっとそう思っただろう。

それは、女性の視点から見て、男性としてカッコいい、ということだけではない。

すでに築き上げた地位や名声をかけてまで、限界ギリギリの新たな挑戦に挑み続ける1人の人間の生き方、生き様の格好の良さ、素晴らしさ、だ。

これだけでも十分過ぎるほどなのに、驚くべきことに、何がすごいって、謙さん主演のこの『王様と私』は、トニー賞の9部門にノミネートし(謙さんも最優秀主演男優賞にノミネート)、うち4部門で受賞するという偉業を達成しちゃったのだ。

ドラマ以上にドラマチックな現実が、今、まさに目前にある。

>>次ページ 今の謙さんが持つ「パワー」とは?

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