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【結婚と家計】結婚目前に家計簿をつけてみたら毎月の赤字を再認識!どうしたらいいの?

結婚を考える二人にとってお金の問題は切っても切り離せません。一生のパートナーになる人とは性格はもちろん、金銭感覚の一致も重要な要素と言えるでしょう。『FP山本の家計の健康診断書 ~現代から未来を生き抜く術とは~』ではファイナンシャルプランナーの山本昌義さんが実際に相談されたお悩みについて具体的に答えています。

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今週の診断箇所は『家計』 ~結婚目前での金銭問題の選択肢とは…~

今回は30代の独身男性から、家計そのものについてお話を頂きました。
「結婚を控えた女性がいるが、金銭的に不安。どうしたらいいでしょう?」

何でも、今までロクに家計簿も付けずに過ごしてきたが付けてみたら、毎月大赤字だった事が分かり、焦ったとの事。
少し前に実家を出てから、毎月赤字なのは分かっていたが年収も高かったため、ここまでヒドいとは思っていなかったそうです…。

今回は、こういった結婚と家計について考えていきたいと思います。

さて、まずは基本的な事ですが「赤字、または少々の黒字程度では、結婚は厳しい」と心得下さい。
話を聞くと、この2人はすでに結婚後の生活も夢見て子供も複数ほしい、それに見合った家も買う予定だったそうです。
…だとすれば、当然に結婚後はさらに支出がかさみますね。

本当にこのまま結婚すれば、その夢が叶わない事は明らか。そして、夢が具体的で大きい分だけ、絶望も大きく感じます。もちろん、無理に強行すれば、それだけ家計破たんが早まります。

一般論として、30歳程度の方が結婚して子供を一人設ける場合子供を授かる前の時点で、2人で毎月20万円の貯金が必要です。

一昔前の、収入は右肩上がりが当然の時代なら「がんばれば何とかなる!」と励まして終わり…ともできました。
…が、今の時代はそうはいきません。上記の毎月20万円は、簡単に達成できる数字でしょうか?

このような状態の場合、単純かつ冷めた選択肢として
1:結婚を家計が改善・安定するまで長期間延期
2:結婚はするが、子供や家への願望を中止
3:結婚話そのものを中止
…といった事が考えられます。

いずれの選択肢も、私からは言いにくい回答ですね…。

言いにくいですが、婚活FPとして、マネーの内科医として家計の健康診断の結果は、しっかり伝えねばなりません。
そして同時に、無理に結婚をしてしまえば取りやめは中々できなくもなります。
この方に限らず、金銭的に余裕の少ない方ほど結婚前にしっかり健康診断を受け、どうするかを判断下さい。

さて、その上で肝心な事ですが「上記の3つの選択肢について、どれを選びますか?」

結婚後でなくて、ひとまず良かった…とも言えますが話しぶりからは、そう遠くない将来に結婚を考えていた様子。とすると、選ぶ時間もそう残されてはいません。

せっかく結婚にまで関係が強まった仲のお二人です。今更別れる…のは考えにくいのは重々承知ですがかといって無理に結婚すれば、共倒れの可能性もあります。

しかし、家計はそんなにすぐには中々改善しません。1~2ヶ月程度節約できたところで、すぐに元通りです。

このため、選択肢1を選ぶなら、最低でも1年以上は必要です。そして、何年たっても改善できない可能性もありますしそれまでお互いに待ち続けられるかは…。

また選択肢2を選ばれる場合、感情論でもありますが「夢の無い結婚」と考えがちで、中々厳しいものです。

少し余談ですが、一般的な専門家のアドバイスで「たとえ最悪な状況に陥っても、この人と添い遂げたいか」
…結婚を決意する時の、最後の一押しとなる言葉です。

ある意味、今回の選択でなら、4つ目の強硬策にあたります。

しかし、これはあくまで万一程度のたとえ話。あらかじめ、そういった状況が予定されている場合中々これを安易に選ぶこともできません。

この選択肢はいずれも厳しく、選び難いものです。また、どれが正解かも、誰にも分かりません。

そして、選択が遅くなる程、そのダメージも深まります。何より、一人で決められる選択でもありません。

この結果を元に2人で話し合い双方が納得できる選択をなさってくださいませ。

FP山本の家計の健康診断書 ~現代から未来を生き抜く術とは~』(2015年6月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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さて、あなたの家計にはいくつ、お金を使う先があるでしょうか?
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その沢山の支出先がある家計を節約したり、お金をうまく使うためには1つを徹底的に、よりも、全部について少しずつ賢く考える必要があります。
ここでは、そんな家計全般について実際にあった相談事例を元に、「こういう時にはこうする方法がある」と考え方や対処法の一例を、少しずつお伝えしたいと思います。
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