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もとは私たちのお金。「GPIF」は年金積立金で何を買い、何を売って、いくら利益を上げたのか?

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、私たちの年金で何を買い、何を売って、どれくらいの利益をあげているのでしょう?27日に発表されたGPIFの最新運用状況を、投資信託に精通しSEの経歴を活かしたツール提供を行う「のりたま」氏がチェック。でも先週の暴落で利益は吹っ飛んでしまったかも…。

国内債券の売りはそろそろ終了?GPIFの最新運用状況

着々とリスクをとっている公的年金

27日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用状況を発表しましたので確認しておきます。

私はJ-REIT投資をしているなかで国債金利をチェックしていましたが、金利が上昇する局面が続いているのはGPIFが国債を売っているのかなと思ったりもしていました。

実際どうなっているかを確認できるものですので、しっかりチェックしたいと思います。
平成27年度第1四半期運用状況 年金積立金管理運用独立行政法人(PDF)

以下わかりやすいように、前回2月に発表された2014年12月末時点と、今回の2015年6月末時点の比較です。

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ポートフォリオ・リバランス状況(2014年12月末~2015年6月末)
国内債券 -5.18%
国内株式 +3.59%
外国債券 -0.06%
外国株式 +2.68%
短期資産 -1.03%

やはりというか当然ではありますが、国内債券をかなり売却しています。

ポートフォリオでは国内債券が35%(許容+-10%)になっていますから、だいぶ売却は終わりつつあるのかなと思うところです。

J-REIT投資にとっては、今後はGPIFによる売り圧力はあまり気にしなくてもよくなりそうです。ちょっと明るい話かも知れません。(^_^)

逆に、日本株などは余力が残りわずかなので、今後はGPIFによる押し上げ効果は期待できないことは認識しておきたいところです。

とりあえず、着々と年金がリスクをとった投資をしていることが分かる内容です。

ちなみに第1四半期(4~6月)の成績は+1.92%、金額で+2兆6489億円。よくわかりませんがしょぼすぎません?相場が停滞していたのと債券比率も高いですから、こんなものか。

先週の暴落で、この利益は全部、吹っ飛んでるでしょうけどね。(^_^;

年金すら利益を吹き飛ばす荒れ相場から、個人投資家が学ぶべきこと

何年かぶりの大波乱が起きた前週でした。

ハラハラドキドキしつつも、とてもワクワクしながら、「楽しむように」して見ていました。

読者の皆さんは狼狽売りしてませんよね?(^_^)

暴落したところで、もし売りたくなるような感情が生まれていたとしたら、その感情は大切にしてください。

こういう滅多にない暴落というのはなかなか経験できるものではないです。

経験した人だからこそ、次にこのようなことが起きても冷静な対処ができるのです。

メルマガ読者様じゃないと思いますが、最近投資を開始してから初めての暴落で大きな含み損を抱えた人が、パニックで今にも狼狽売りしそうな悲痛なメールが届きました。

その後、冷静になられたようですが、自分のリスク許容度を超えるような投資をしていることが問題のように思いました。

普段の相場状況で実感できないリスクが、こういった暴落時に実感できるものです。自分の投資を見直す良いきっかけでもありますので、この経験を活かしてほしいものです。

私はサイトやブログでも言っていますが、初心者は暴落を経験するまで投資額はおさえるべきだと思います。

そして、暴落は数年に1回、大きなレベルのものが起きるものだとして、それを想定した投資を構築していくべきだと思っています。

暴落に同じものはありませんから、そのたびに学べるものは必ずあります。

あなたは今回の件から何を学びましたか?

毎月分配投信の本当のこと のりたマガジン』(2015年8月30日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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