相場の世界で勝ち組になるには、価格の変動要因やリスク・リターンの本質を掴まなければなりません。わたし矢口新が監修するこの講座で、あなたも「相場力UP」を目指しましょう。
今回の問題
以下の問いを読んでもっとも正解に近いと思う解答を選んで下さい。
その他の問題
日経平均株価の史上最高値はバブル期の1989年12月29日につけた38,957円44銭。その後の最安値はリーマンショック後の2008年10月28日につけた6,994円90銭です。ここで問題。個人投資家にとって「株式投資をいつ始めるか」という運の要素はどれくらい重要でしょうか?
- 過去の値動きが示すように、株で極端に儲けやすい時期とそうでない時期が存在する。運良く底値近辺で株を始めた者は有利だし、その逆もしかり。その運の良さは、投資家の成績の半分近いファクターを占める重要な要素である
- たまたま株式投資を始めたのがいつだったか、という運に左右される面も確かにあるが、投資家にとって何より重要なのは自己の投資技術である。どんな相場でも勝つ者は勝ち、負ける者は負ける。運はその結果を増幅させるスパイス程度の要素である
- 相場全体が上昇トレンドだから儲けやすい(またはその逆)ということはない。ただし投資家には、上昇相場と相性の良い者、下落相場と相性の良い者、保ち合い相場と相性の良い者、いろいろなタイプがいる。その意味で自分にとって相性の良い相場で株式投資を始められるか、という運は重要である
矢口新(やぐち あらた)
1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。アストリー&ピアス(東京)、野村證券(東京・ニューヨーク)、ソロモン・ブラザーズ(東京)、スイス・ユニオン銀行(東京)、ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)にて為替・債券ディーラー、機関投資家セールスとして活躍。2002年5月株式会社ディーラーズ・ウェブ創業、2013年5月まで同社代表取締役社長。JTI(Japan Trading Intelligence)初代(2003~2007年)代表。
現役プロディーラー座右の書として支持され続けるベストセラー『実践・生き残りのディーリング』のほか、『出来高急増で天底(節目)のサインを探る!リスク限定のスイングトレード』『テクニカル指標の成績表』『相場力アップドリル』『トレードセンス養成ドリル』『なぜ株価は値上がるのか』など著書多数。