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為替、日経平均チャートに「変化」の兆し。安値覚えに注意し慎重な取引を=投資アドバイザー・長谷川雅一

これまで堅調に推移してきたドル円と日経平均。しかし、投資アドバイザー・長谷川雅一さんによると、8月24日の暴落以降、200日移動平均線(200MA)に注目すると「ある変化」の兆候が見えると言います。はたしてその変化とはどのようなものなのでしょうか。(『長谷川雅一のハッピーライフマガジン』)

プロフィール:長谷川雅一(はせがわまさかず)
1959年、岐阜県生まれ。株式会社プレコオンライン(金融商品取引業)代表取締役社長。2000年より株式投資の研究を始め、日本で初めて「株の自動売買」という言葉を使った著書を出版。株式投資の世界では、「株の自動売買」ブームの火付け役として知られている。現在は、自動売買ソフトの開発、投資教室、メルマガの執筆など、多忙な日々を送っている。

注目すべきは200MA。トレンドチェンジの可能性も

チャートに変化あり

8月24日の暴落以降、米ドル/円のチャート、そして日経平均のチャートに、ある「変化」が起きています。

これまで1年ほど、為替レート(米ドル/円)も、日経平均株価も、堅調でした。そのため、為替レートも株価も、ともにチャート上の200日移動平均線(200MA)の「上」で動いていました。

ところが、8月24日の暴落後、チャートに変化が起きました。為替レートと日経平均株価が、ともに「200日移動平均線(200MA)の下で動き始めた」のです。

その後、為替レートも日経平均株価も、200MAの下に「沈んだ」まま浮上できなくなっています。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

200MAの上から下へ。この「変化」は何を意味するのでしょうか?

チャートの変化が示唆するものは?

通常、200MAの上で動いていた為替レートや株価が、200MAを下回り始めた場合、それは「トレンドチェンジ」の可能性を示唆します。つまり、これまでの「上昇トレンド」が「下落トレンド」に変わった可能性がある、ということです。

もちろんチャートだけで、マーケットのすべてを語れるわけではありませんが、チャートは、これまでの取引を記録した「真実」の集積であり、大きな意味があります。

いったん200MAを下回った為替レートや株価が、再度200MAの上に浮上するまでには、ある程度の時間がかかる場合が多く、マーケットはしばらく「低迷」を続ける可能性があります。すでに、その兆候が出ていますが、相場は、このあともしばらくの間「上値が重くなりやすくなる」と言えるでしょう。

これまでの「割安感」は忘れよう

では、その「上値が重くなる水準」とは、具体的にいくらなのでしょうか?

米ドル/円の日足チャート上の200MAは、現在120.80円付近にあります。日経平均の日足チャート上の200MAは、現在19,100円付近にあります。

しばらくは、この水準に近づくと、売りが優勢になりやすいと考えておくべきでしょう。

つまり、米ドル/円は120.80円付近(200MA付近)を超えると、上値が重くなりやすい。日経平均株価の「上値」は19,100円付近(200MA付近)を超えると、上値が重くなりやすい、ということです。

また、チャートを素直に見れば、米ドル/円はこの先、115円付近までの下落がありえるし、日経平均は、16,500円付近までの下落がありえる形です。「安い」と思って買っても、さらに下落する恐れのある局面である、ということです。

前号にも書いたように、為替、株ともに、「これまでの割安感は忘れて」慎重にトレードしたいものです。

長谷川雅一のハッピーライフマガジン』(2015年9月21日号)より一部抜粋
※太字、チャートはマネーボイス編集部による

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