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2016年の相場環境を「民主党政権末期」と比べてみれば=櫻井英明

不思議と過去にばかり目が行く市場関係者。本来は未来志向のはずなのに「過去に饒舌、未来に寡黙」。それでも現在の相場と「リーマン・ショック」や「民主党政権末期」との比較は結構おもしろい。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)

現在の相場をリーマン・ショック後、民主党政権末期と比較する

時価総額が2倍以上になったわりには…

2009年3月(リーマン・ショック後)

日経平均:8109円
TOPIX:773ポイント
時価総額:252兆円
東証1部売買代金:1兆4000億円
予想PER:26.7倍
実績PBR:0.99倍
予想ROE:0.81%
予想配当利回り:2.64%
10年債利回り:1.340%
原油価格:1バレル49ドル
失業率:5.1%

2012年7月(民主党政権末期)

日経平均:8695円
TOPIX:736ポイント
時価総額:255兆円
東証1部売買代金:9291億円
予想PER:10.7倍
実績PBR:0.88倍
予想ROE:7.63%
予想配当利回り:2.54%
10年債利回り:0.780%
原油価格:1バレル88ドル
失業率:4.4%

2016年3月(現在)

日経平均:17000円
TOPIX:1364ポイント
時価総額:507兆円
東証1部売買代金:2兆3000億円
予想:PER13.0倍
実績:PBR1.14倍
予想:ROE7.47%
予想配当利回り:2.08%
10年債利回り:マイナス0.105%
原油価格:1バレル:39ドル
失業率3.2%

時価総額は2倍以上になったのに、指標は同じようなものが多い。

西暦2256年の未来からやってきた男

過去と未来と言えば――「未来から来た、アンドリュー・カールシン」という都市伝説。2003年頃の株式市場で、わずか2週間で126連勝。たった8万円の元手を2週間で340億円に増やすことに成功したという。

FBIに目を付けられ、インサイダー取引の疑いで尋問を受けた時の言葉が「僕は2256年から来た未来人」。未来の情報を知っている彼に興味をもった億万長者が莫大な保釈金を出して彼を自由にさせたとも言う。残念ながら兜町ではせいぜい兜町で1億円の現金を拾った話くらいしかない。スケールの違いは相当大きい。

ただ西暦2256年は眉唾かもしれないが、126連勝は事実だからすごい。タイムトラベラーというかバック・トゥ・ザ・フューチャーというか…。「この時代に株が乱高下することはよく知られた事実なので」というコメントが残っているという。

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「兜町カタリスト」』(2016年3月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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