いよいよ旬を迎えるたけのこ。炊き込みご飯やお吸い物などいろいろな楽しみ方ができますが、今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』で現役板前のgatugatu佐藤さんが伝授してくださるのは、ある食材をプラスしてコクたっぷりに仕上げる簡単煮物です。普段のおかずにはもちろん、お酒にもあいそうな一品ですよ。
簡単! たけのこと平天のあっさり旨煮
gatugatu佐藤です。 今回は、市販ボイル済み「たけのこ」を使って簡単煮物です。「天ぷらの味とコクを浸み込ませるたけのこの煮物」を伝授します。この料理は、以前に伝授した料理ですが、ほかの食材でもかなり応用しやすいので、再度、紹介することにしました。
「天ぷら」。
市販のすり身の「天ぷら」のことですが、これが野菜の煮物を焚くときに一役かってくれます。どんな野菜でもいっしょにぶち込んで焚くことで「コク」のある煮物が作れます。菜っ葉類でも、根菜でも、もちろん今回の「たけのこ」でも! 一緒にぶち込んで焚くだけでいいのです。
で、天ぷらの種類は、何でもいいんですね。平天、ごぼう天、野菜天などなど、すり身を油で揚げているものなら何でもOKです。簡単にいうと「おでん」に入れる「天ぷら」です。これ、入れるだけで単調な味の野菜の煮物にならずコクのある、旨い煮物にできます。
焚くときの「煮汁」は、以下の割合がベスト。
『出し汁12:みりん1:酒1:薄口しょう油1』
あっさりで焚けます。これに少し甘味を加えるため砂糖を入れます。血糖値の急上昇が気になる方は、みりんを増やして甘みを加えると美味しくできます。さっそくレシピ見てください!
【材料】
平天…200g(いか天を使用してます、すり身の天ぷらなら何でもOK)
たけのこ (水煮) …200g
大根…250g
人参…100g
しょうが(かたまり)…15g
【煮汁】
水…360cc
酒…30cc
みりん…30cc
濃口しょうゆ…30cc
砂糖…25g
かつお出しの素…3g
1.たけのこを2cm大の乱切りにします。
中から白いものが出てくるので、ボウルに水を溜め、その中に入れて取り除きます。白いものは「チロシン」というたんぱく質の一種で食べても問題ないですが煮汁が濁るのでできれば取り除きます。
4.大根、人参を茹でます。
鍋に大根、人参、水(分量外)も加えて強火にかけます。
6.人参につまようじ(串)を刺し、「すこ~し硬いかな」と思うところで「たけのこ」を加えます。
7.再度沸騰したら、すぐに茹で汁を捨てます。
具材が落ちないようにフライ返しなどで抑えながら茹で汁を捨てます。
8.【煮汁】の水、調味料、かつお出しの素を入れます。
火をつけ強火で沸かします。
10.再度沸騰したら、中火にして10分煮込みます。
アクをすくい取ります。10分後、弱火にしてさらに5分焚きます。煮詰まったら、出来上がりです。
「天ぷら」、入れるだけで、簡単に美味しい煮物ができます、是非!作ってみてください!