大物ではない小物な人物ほど、目下だと思う相手には威張り、目上には媚びへつらいます。企業の部課長クラスによくいますが、実はこの違いは「お金の使い方」にもよく表れます。(『資産1億円への道』山田健彦)
昼食にだって“小物感”はにじみ出る。お金に好かれる心構えとは
あなたは将来「大物」になれるか
前回は、お金の取り扱い方を学ぶ機会のない我々日本人は、ほとんどすべての人が程度の差こそあれ、お金で失敗をすること。そしてその失敗にも、傷の浅いものと致命傷になるものとがある、ということを書きました。
そして、お金の使い方はその人の“人間性”をさらけ出すものなので、我々はお金の扱い方を学ぶ必要がある、ということも書きました。
将来大物になろうという意志のある人は、特に気をつけたいものです。
本物の大物・京セラ稲盛氏と小物の「差」
大物と言われる人は、皆自分自身に対する信頼、自信というものをもっています。自分自身に対して、確固たる自信を持っているので、相手によって態度を変えることがありません。
大物ではない小物、中物な人物ほど、目下だと思う相手には威張り、目上には媚びへつらいます(企業の部課長クラスの人によくいます)。
これはお金の使い方に関しても同様で、大物は金額の大小に関わらず何にいくら使ったかをきちんと把握しているのはもちろん、その値段が適切であるかなども、厳しく見ているものです。
京セラを一代で築き上げ、破綻したJALを再生させた稲盛和夫氏の昼食は牛丼の吉野家が多い、というのは有名な話です。
一方、中物、小物はお金の使い方が荒く、洋服ダンスや部屋の中は物で溢れかえっています。
ですから、やはりお金の扱い方は後天的に学習したり、習慣づけを行う必要があるのです。
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