高齢社会はマスコミが作った幻想だ! 武田邦彦の集中講座『国家100年の計(5) 高齢者のいない社会』



Shutterstock/ArtWell

◆マスコミに踊らされる日本。高齢社会は故意に作られた幻想だった

「高齢社会がくる」「年金が崩壊する」と暗い話ばかりですが、これはマスコミが作り出す幻想です。そんなことを言うと、「何を言っているんだ!65歳以上の高齢者人口は3200万人、率にして総人口の25%で4人に一人が高齢者だ」と反論される。でも、違う。

まず第一は65歳以上を高齢者としたことによる。高齢者というのはどういう人を言うのだろうか?仕事をするには体力がなく、家でゴロゴロしていて迷惑で、しかも病院にかかってばかり居るから医療費が高くなる。年金は受け取るし、町に出れば汚らしい老人がトボトボとあるいている。若い人に言わせれば、仕事もせずに年金や医療費ばかり使って!と怒りが収まらないだろう。

それを加速させるためにNHKは高齢者番組をするときは、トボトボと歩く90歳の老人、病院で寝たきりになっている病人を映し出す。でも、いわゆる高齢者と言われる人で、ヨボヨボ老人、寝たきり老人の数は非常に少ない。90歳以上の老人はわずか150万人、寝たきり老人の数もほぼ同数で、かなりの部分がダブっているので、「本当の高齢者」の数は…

記事の新規購入は2023/03をもって終了しました