米ドル/円は下落トレンドの上昇局面である。下値のメドとしては105円50銭前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の110円25銭を終値で超えることだ――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2018年4月22日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円(USD/JPY)節目を越えるか
先週のレポートでは、ABラインに注目した。堅調な展開を続くのであれば、右肩上がりのABラインに沿って推移することが期待されたからだ。実際には、堅調な展開を見せたのだが、ABラインからはやや下放れてきた。次の注目日は4月26日前後である。
A点水準:約106円
B点水準:約108円75銭
今週のポイントは、節目を越えていくことが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。節目であるp点水準を超えていくことが出来るのか否かがポイントになる。そのためには上値抵抗線であるBCラインを超えていく必要があるからだ。
(川口の捉え方…取扱いに注意)ファンダメンタルズ云々よりも市場外での話題が注目されている。一つ一つとしてはマーケットに影響のある話題であるのだが、話題が相殺し合うのか大きな動きを見せることなく相場は推移している。ゴールデンウィークの前後で流れが変わると言われているが、それを前にした嵐の前の静けさなのか。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。下値のメドとしては105円50銭前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の110円25銭を終値で超えることだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。売りポジションへの変更は、107円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持する可能性はある。下値支持線ACラインが控えている。B点が位置する時間帯にかけて値を上げてきているからである。
<第2シナリオ>
流れが変わる可能性が出てきた。上値抵抗線BCラインが控えている。また、右肩上がりのABラインからも下放れてきている。そしてp点水準の節目に到達したからである。
ユーロ/米ドル(EUR/USD)もち合い続く
先週のレポートでは、BDラインに注目した。ユーロドルの節目水準にあたるBDラインを超えることが出来るのか否かがポイントになったからだ。実際には、BDライン上で同事線が複数本出現した後に下落に転じている。次の注目日は4月24日前後である。
B点水準:約1.235ドル
C点水準:約1.28ドル
今週のポイントは、このままもち合いが続くのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。下値支持線ADラインを維持することが出来るのかがポイントになるからだ。ADラインを割り込むと右下に新しいペンタゴンが描き足されることになり、弱気が広がることが考えられるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの下落局面である。上値のメドとしては1.245ドル前後を考えたい。下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の1.216ドルを終値で割り込むことだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジションに転換した。買いポジションへの変更は、1.236ドルを終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続く可能性がある。上値抵抗線BDライン上で同事線が出現した後から下落に転じている。また、BDラインを超えたとしてもCDラインが上値抵抗線として
控えているからである。
<第2シナリオ>
再び堅調な展開に戻る可能性も残っている。下値支持線ADラインが控えている。また、このBDラインに沿ったもち合いが続くのであれば、BDラインに放れにくいと期待できるからだ。