さあ梅雨があけた。今年の夏こそ行ってみたい、日本の美しき離島

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2018/06/29
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オトナになったら「島巡り」をライフワークに。

大人になればなるほど強くなる「離島」への憧れ。島には多くの人を惹きつける魅力、いや魔力があります。そして一度旅したもののほとんどが離島リピーターになるのだとか。一体その正体は何なのか、今回は島巡りをライフワークとしている旅ライター・小林繭さんが、オトナの離島旅の心得とオススメの島を紹介。また、離島リピーターたちのほとんどが日常的に行っているという「離島旅を身近にする裏ワザ」も教えます。

また夏が来る。今年の「離島」はどこにしよう?

粟国島/©沖縄観光コンベンションビューロー ©Okinawa Convention&Visitors Bureau ©OCVB

古今東西、島はいつも旅心を誘う。日本にはなんと6800余りもの島があり、そのうち人が住む有人島は418島(平成22年国勢調査)とされる。その数を多いと感じるか、そんなものかととるかは人それぞれだが、南北に長い日本に属する島々が、それぞれに多様性に富んだ自然を形成し、そこで育まれた文化や風土もまた味わい深いものであることは想像にやさしい。旅好きな人間にとって、この国に生まれたことはラッキーとしか言いようがない。

奄美大島/撮影:編集部
小浜島から西表島にかかる虹/撮影:小林繭

とは言うものの、日本の島々がどれだけ美しいかを見落としている人が思いのほか多いような気がする。南の島のビーチを求めて海外へ行くのも楽しいが、まるで天国のような南の島のビーチは日本にも数多く存在し、そのいくつかは本当に天国だということをいったいどのくらいの人が知っているのだろうか。

透明度と生命の豊かさの両方で日本の海は、世界のトップレベルとも言われている。この言葉が信じられないというなら、ぜひともご自分の目で確かめてみて欲しい。そこには、行ったものしかわからない想像を遥かに超える自然の美しさと神々しさ、人々の笑顔やはるか昔から永遠と語り継がれてきた物語がある。そんな美しい離島にパスポートも必要なく、たった2,3時間のフライトで行けるというのだから、やはりこの国に生まれたことがラッキーとしか言いようがない。

屋久島/Shutterstock
屋久島/Shutterstock

五感の冴えを取り取り戻す離島旅

不思議なことに、離島ではひとり旅の割合が多い。海があり、空があり、風の通りぬけがよい島は、静かにひとりで旅するのにうってつけなのかもしれない。一見似たように見える島でも、行ってみるとそれぞれ個性が異なり、独自の自然や文化を持つ別の島だということがわかる。そして、とことんその島に流れる島時間に身を委ねるのが島旅の醍醐味。知っておいて欲しいのは、島では自然のリズムと寄り添わずには生きていけないということ。小さな離島であればなおさらだ。

久米島のサトウキビ畑/撮影:小林繭

そんなふうに島時間にどっぷり自らの身を泳がしていると、少しずつ生き物として忘れていた五感が開きだし、その感覚を取り戻そうとしていることに気づく。それは、月夜の月の光の明るさであったり、夜闇の深さであったり、風の匂いや空の色、あるいは島人の言葉が教えてくれること。島の空気を濃く感じるのは、まるですべての細胞密度がギュッと凝縮したように濃密な生態系が紡ぎだされているからではないだろうか。濃度を増している分、旅人の目にはシンプルに輪郭が映し出される。

撮影:小林繭
宮古島 西平安名崎からの夕陽/撮影:小林繭

さて、そんな魅惑の離島旅、行き先がありすぎて悩むのは当然だが、いくつかここだけは行っておいて欲しいという島をあげてみよう。

『石垣島』から始まる八重山諸島の旅

【石垣島】羽田空港から約3時間10分/関西空港から約2時間10分/那覇空港から約1時間

石垣島/Shutterstock
石垣島 川平湾/撮影:小林繭

沖縄本島よりさらに400kmほど南に位置する石垣島はその先に続く八重山諸島への旅の玄関口。有人島として我が国最南端の波照間島や、最西端の与那国島を含む八重山諸島は、世界でもトップクラスの美しい豊かな海とそれぞれに極めて個性豊かな文化を持つ島々だ。初めての離島旅、八重山の島々をめぐる旅なら間違いない。

沖縄の原風景が残る伝統芸能の『竹富島』

【竹富島】石垣島から高速船10分

もっともアクセスが簡単なのが、石垣島から船で10分、伝統芸能の島として知られる竹富島だ。面積にしてわずか5.43 km²のこの島は、21世紀の現在もなお古きよき時代の沖縄の原風景が残る島。住人たちが毎朝丁寧に掃除するサンゴの砂を敷き詰めた真っ白な小道には石垣を積んだ赤瓦の民家が並び、風に揺れるブーゲンビリアの花が屋根の上のシーサーを彩る。

竹富島の旧集落/Ⓒ竹富町観光協会
竹富島 水牛車/Ⓒ竹富町観光協会

水牛車に揺られながらの集落散策はお伽の国に迷い込んでしまったような感覚におちいる。島のすべてがあまりにも美しくて、初めて訪れたのにぎゅっと胸がしめつけられるような懐かしさを抱く人も少なくない。石垣島を拠点に、竹富島やそのほかの八重山の島々を巡ってみれば、それぞれの島の個性の際立ちように、日本の島の奥深さを垣間見るだろう。あまりの素晴らしさに魂ごと魅了され、そのまま住み着く人もいると聞いても、なるほどと頷くはず。

海ならここ。『宮古島』のありえないブルー

【宮古島】羽田空港から約3時間/関西空港から約2時間10分/那覇空港から約50分/石垣島空港から30分

海の美しさなら、断然、宮古島が素晴らしい。サンゴ礁が隆起してできたこの島には川がない。そのため海水が濁ることなく、驚異的な透明度が保たれる。

宮古島の海/撮影:小林繭
宮古島の海/撮影:小林繭

島を旅していると気づくことだか、沖縄の島々の海の美しさは似ているようでいて微妙に違う。宮古島の透きとおるブルーは“宮古ブルー”と呼ばれ、それは世界中のどこを探しても宮古島の海にしか存在しないブルーだ。日本にもこんな美しい海があったのか!? と驚くなかれ。これが日本の島の実力。

池間大橋/撮影:小林繭
宮古島から橋を渡って行く池間島の海/撮影:小林繭

宮古島と池間島の間にかかる池間大橋のまるで桃源郷のような“池間ブルー”も必見だ。沖縄本島から南の離島にはこんなブルーがいくつも存在するので、もはや海外など行っている場合ではないことに気づくだろう。

琉球諸島で最も美しい島と呼ばれる『久米島』

【久米島】那覇空港から約35分/夏季限定で羽田空港からJAL直行便あり

沖縄本島の西に浮かぶ久米島もその海の美しさと、素朴な風景に魅せられた旅人から人気が高い。琉球諸島の中で最も美しい島を意味する「球美(くみ)の島」と呼ばれ、海はもちろん森や水にも恵まれた豊かな島だ。

久米島 イーフビーチ/撮影:小林繭
久米島 はての浜/撮影:小林繭

島の東5km沖合に浮かぶ「はての浜」は7kmに渡り真っ白な砂浜が続く無人島で、エメラルドグリーンの海にぽっかりと浮かび、そのときの潮の流れで姿を変える。島人の優しさも身に染みる久米島は、のんびりとした女子旅にもおすすめだ。

もののけの神々に祈りを捧げる、『屋久島』の自然

【屋久島】伊丹空港から約1時間35分/福岡空港から約1時間/鹿児島空港から35分
屋久島 白谷雲水峡/Shutterstock

一千年を超える巨樹が息づく日本屈指の山岳島、屋久島。鹿児島県の南南西約60kmに位置し、日本初の世界自然遺産登録を受けたことでも知られるこの島は、世代を超え自然を愛する旅人に人気のディスティネーションとなっている。月のうち35日は雨と言われるほど雨が多く、その多雨性が屋久島の自然を形態作る。

屋久島 白谷雲水峡/Shutterstock

推定樹齢7000年ともいわれる縄文杉をはじめ樹齢2000年を超える屋久杉や、マイナスイオンに満ち苔むしる原生的な森林など、神秘的な自然がこの島の魅力だ。神々しく圧倒的な自然のエネルギーに五感を解放する屋久島の旅は、ほかの離島では味わえない唯一無二の時間を体験できる場所。登山やトレッキングのほか、マリンスポーツや温泉などとことん島の自然を楽しむアクティビティが豊富。気に入った人は何度も訪れる、リピーターが多いことでも知られる島だ。

鹿児島と沖縄の間にある東洋のガラバゴス『奄美大島』

【奄美大島】羽田空港から約2時間30分/伊丹空港から1時間30分/福岡空港から約1時間10分/鹿児島空港から約50分/那覇空港から1時間
奄美大島 大島海峡/撮影:編集部

沖縄本島より北に位置する奄美群島は、沖縄と似た生態系にあり文化や風習の面で似通う部分もあるが、沖縄本島が琉球王国であった時代、薩摩藩の支配下にあったという異なる歴史を持つ。まだまだ手つかずの自然が多く残されるのが何よりの魅力で、天然のビーチや森、そしてそこに生息する動物たちなど豊かで素朴な自然が満喫できる。大河ドラマ『西郷どん』の舞台にもなった今年は、ますます注目も高まっている。

奄美大島 マングローブ/撮影:編集部
奄美大島 ばしゃ山村ビーチ/撮影:編集部

『与論島』にある、誰にも教えたくないビーチ

【与論島】鹿児島空港から約1時間10分/奄美大島から約45分/那覇空港から約40分

一方、沖縄本島の北23kmに位置する与論島は、真っ白な砂浜と透きとおるエメラルドグリーンのビーチが旅人を魅了するビーチ天国。百合ケ浜ビーチをはじめ、島にはなんと60ものビーチが点在する。ひたすらビーチの美しさに酔いしれたい人におすすめだ。

与論島 百合ヶ浜ビーチ/写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

今回は九州・沖縄地方をメインに紹介したが、日本にはまだまだ手付かずの美しき離島が数多くあることを忘れないでほしい。離島のそれぞれが決して同じ「島」ではなく、それぞれが違った顔を持っていることを理解すると、そこに行って確かめたくなる。そんな大人の知的探究心を刺激してくれるのも「離島」の魅力のひとつである。

離島を愛するリピーターたちがよく使う裏技

さて、離島を愛するリピーターたちが「旅」のために日常的に行っているある裏技をひとつ紹介しよう。

それは日常的な支払いや月々の引き落としなどをなるべく一枚のクレジットカードに集約すること。マイルを効率よく貯めるために支払いを同じクレジットカードにしているのだ。

銀行引き落としにしているものをカード決済に切り替えたり、コンビニなどでの少額決済でもクレジットカードを紐づけたICカードで意図的に支払うことでもマイルがガンガン貯まる。

これもすべてお得に旅をするため。マイルが貯まったら離島へ行こうという目標を計画することで、どこかゲーム感覚でマイルが貯められるので一度試してほしい。離島を愛するリピーターたちによると「旅って実は行く前の計画の段階から幸せドーパミンが出る」とのこと。支払いの度に愛すべき離島への距離が縮まると思うとワクワクするそうだ。

離島を攻めるJALカード

今回紹介した離島の数々は、実は全てJALで行けるエリア。羽田や関西空港から直行便も運行されている奄美大島、与論島、石垣島をはじめ、飛行機が運行されている各離島を細かくカバーする。鹿児島と那覇を拠点にフライトが組まれ、島から島へとアイランドホッピングを楽しむのもお好み次第だ。定期的な「離島旅」をライフワークにしたい方は、JALカードを一枚持っておきたい。

離島に愛されたJALカードはコレ

6000マイルで南の島のどこかに「ぶっとび」キャペーンも

JALでは6000マイルで南の島のどこかに行ける「どこかにマイル 南の島」キャンペーンも実施中。自分で行き先は選べないものの、那覇・鹿児島から往復6000マイルで南の離島のどこかに行けるというもの。離島好きならマイルを活用してどこか南の島にぶっとんでみるのもいいのでは?

ぶっとびカードの詳細を見る

image by:小林繭、沖縄観光コンベンションビューロー、Okinawa Convention&Visitors Bureau、OCVB、Shutterstock、編集部

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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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