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暴落で市場を沸かせたトルコリラが、ここで大幅に反発をみせた5つの背景=山崎和邦

8月に大暴落して話題になったトルコリラがここに来て大幅反発している。その背景にある原油価格と資源国通貨の上昇について解説したい。(山崎和邦)

※本記事は、有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』(罫線・資料付)*相場を読み解く2018年10月2日に配信された、9月30日号の補足追記です。最新の10月分の定期購読はこちらからどうぞ。

アメリカとトルコの通貨戦争はまもなく収束? 急反発の要因とは

資源国通貨が急反発

ここに来て、8~9月にかけて軒並み下落していた資源国の通貨が反発してきている。

特に反発率が大きいのは、トルコリラ南アフリカランドである。前者は8月10日最安値から20%超反発した(8月10日安値15.62円 → 9月28日高値19.04円という状態で、21.8%高を演じた)。

資源国通貨については、一般的に市場が落ち着いたことと、原油高が背景にある。ロシアは輸出の7割が原油とガスであるから、原油高は効くはずである。

トルコリラが復調した背景は?

そして、トルコリラが急反発している。前述の通り、8月10日安値から20%超を戻した。

トルコリラは、14年12月から続く下降トレンドチャネル下限に到達し、一旦は戻りを試す展開。

トルコリラは、14年12月から続く下降トレンドチャネル下限に到達し、一旦は戻りを試す展開。

その要因としては、以下が考えられるだろう。

1:中央銀行が市場予測よりも大幅に大きな金利上げを行った
2:大手の外貨債務の借り換えが完了した
3:原油高により(直接的にはトルコと無関係だが)原油に依存するロシアなど他の新興国通貨が戻り歩調になった
4:(16年にクーデターに関与したとして)拘束していたアメリカ人牧師を開放するとの情報がある
5:新興国通貨の市場が一般に安定した

(4)についての出所は確かではない。信憑性もどの程度か不明だ。事実ならば大きな材料である。もともとトルコとアメリカが喧嘩になったのはこの問題だったからだ(注:出所はウォールストリートジャーナル誌であると「野村週報 10月1日号」に書かれていた。詳細は当メルマガの10月7日号で述べる)。

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image by:Mehmet Cetin / Shutterstock.com

※本記事は有料メルマガ『山崎和邦 週報 「投機の流儀 (罫線・資料付)」*相場を読み解く』2018年10月2日に配信された、9月30日号の号外です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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山崎和邦 週報「投機の流儀(罫線・資料付)」』(2018年9月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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