「明日ヒマ?」野郎、駆除対策

要件を告げずにいきなり「明日(○日)空いてる?」と聞いてくるデリカシー欠陥種族が生息しています。プライベートではほぼ絶滅した「電話野郎」にならって、「明日ヒマ野郎」と命名してみたのですが、いかがでしょう。

1.デリカシー欠落族は最強・・・・か?

デリカシー欠落族と、デリカシーを持つ心優しい人類が戦えば、ほぼデリカシーの無い族が勝ちます。なぜならばデリカシーがない時点で、ダメージが発生しないからです。逆に心優しい人たちは、ちょっとの言葉の綾(あや)どころかイントネーションにまでビクビクしてしまい、勝手に傷ついてしまうこともあります。

結局心優しい人は何も言い返せず、欠落族はそもそも自らを振り返るような神経系統が欠落しているのでますますのさばるという、殺鼠剤耐性を持ったスーパーラット、殺虫剤耐性を持つスーパーゴキブリのような生命力で繁殖していくのです。心優しい人々は、実はこうした人の皮をかぶったスーパーラットを養育してしまっている、ともいえるかも知れません。

戦いましょう、断固として。

もちろんそんな勇気が無いからこそ、欠落族はのさばれるのですが、やはり何もしないでいることは、害虫繁殖に手を貸すことだと強く認識し、少なくともこれ以上広げない準備くらいはしてはどうでしょうか。もちろんできる範囲の現実的対応です。

2.明日ヒマ野郎に勝てる人

コミュニケーション能力に自信がないという人の個人相談や個人トレーニングをたくさん受けてきましたが、そのほとんどの人は心優しい人であり、ある意味純朴すぎて、想像力が足りないように感じます。

想像力とは、なぜこの人はこんなことを言うのか、この人はどう反応するかなど、意図や行動を予測する能力を指します。こういった事前準備やコミュニケーションの場でも常に先を読むことが苦手な人は、ことごとく不得手に感じているのではないでしょうか。

一方欠落族も先を読むことも何もしない点は同じですが、感情が湧いた瞬間に時間も場所も相手の都合も一切考えずに、一気に「明日ヒマ?」といえる行動力とメンタリティを持っています。

明日ヒマ野郎のような原人が、同じ原人同士で勝手にやり合う分にはかまいませんが、平穏に暮らす心優しい人は、ズカズカと土足で突如上り込んでくる明日ヒマ野郎になすすべなく打ち負かされてしまうでしょう。これらに勝てるのは、全く同じデリカシーが欠落した種族か、瞬時に相手の自分勝手さを理解し、その「相手の都合を何も考えない身勝手さ」に対等の反論ができる人ということになります。

3.即座に対応することができない人の「心の準備」

スマートかどうか別にして、即座に頭が回転せず、結局オロオロ、明日ヒマ野郎の言いなりになるのは何とも悔しく、またそういった種族を野放しにするのも良くありません。何とか退治したいものです。

即座に当妙なレスができない以上、事前準備をしておく必要があります。あらかじめこいつは明日ヒマ野郎だなとわかっている場合には、スマホの登録名に(明)と入れておくなどマーキングしておくことで、電話やラインに出る前に心の準備をする時間が稼げます。これはかなり有効だと思います。もちろん万一相手に画面を見られることがあっても意味が伝わらないよう、自分だけ認識できるマーキングが良いでしょう。

さらに、明日ヒマ野郎の問いには必ずそのまま返すことを原則にします。たとえば「ヒマじゃないけど何で?」とか「何かあった?」というような、自らは一切情報を出さずに、相手に先に要件を言わせるという、礼儀作法の初歩の初歩を教えて差し上げるのです。

相手は文明を理解しない存在ですから、文化的感覚である「礼儀」や「マナー」を教えてあげるのは、文明人であるあなたの義務ではないでしょうか。これまた言うべき(書くべき)セリフを決めておくことで心の準備となり、自身のメンタルを守る上で役立ちます。

4.それでも攻撃をやめない野郎には

それでもめげずに「こっちが先に聞いてんだよ」とか「だから明日の予定は?」とタタミかけてくるようなスーパーゴキブリ野郎もいるかも知れません。そんな相手に気遣いなどは一切無用です。ガチャ切りで全く問題ないのですが、そこまでできないという方もいるでしょう。ではどうするか?

同じことを延々くり返せば良いのです。「だから何で?」以上の回答はありません。

くり返しますが、「敵が気を悪くする」ことを気にするという、自分の間違った思考は補正しなければなりません。「気を悪くさせてきた相手」は普通の相手ではありません。攻撃者です。攻撃者の顔色を伺いたいのであれば、永遠に屈服し続ければ良いだけ。それでは自らがメンタルを弱めてしまうということことで対策を取りたいのであれば、「敵が気を悪くするかも」という思考は強く意識して排除しなければなりません。

そのためにはその瞬間考える即時対応では無理で、あらかじめ準備をしておく必要があります。災害は忘れたころにやってきます。明日ヒマ野郎も、突然不意打ちで攻撃してきます。そんな攻撃に何の準備もせず素手で立ち向かおうとする方が悪いといえます。ぜひ武器を持って害虫駆除に立ちあがりましょう。

尚、こうした自ら仕掛けた攻撃ではなく、相手からの攻撃への自主防衛をしたことですらも崩れてしまう程度の人間関係だとすれば、例え関係が続いたとしても恐らく将来にわたって損することはあれ、何も得るものは無いのではないかと想像するのは、私の〇十年の人生経験です。