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株式投資の成功を阻む心理のワナ。メンタルが強い投資家は何が違う?【動画付】

「人気銘柄をとんでもない高値で買ってしまった」「急落に耐えかねて損切りしたとたんに株価が反転上昇してしまった」株式投資ビギナーによくある失敗ですが、同じミスを何度も繰り返しているなら、それは自分の「こころ」に負けているのが原因かもしれません。今回はそんな、株式投資でついやってしまいがちなNG行動を心理学で解説します。投資心理の傾向と対策をしっかり理解して、勝者のトレード力を身につけましょう。

株式市場に仕掛けられた「心の罠」とは? 3つの錯覚を克服しよう

1.「高値で買って底値で売ってしまう」ミスの原因は心にあった

以前から目をつけていた会社に好材料のニュースが出たことを知って、すぐに株を買おうと思ってチャートを見たら絶賛値上がり中。ほんの何分も経たないうちに、さらに買いが集まって…あっという間に思わぬところまで株価が上がってしまった!そんなとき、あなたならどうしますか?

いつもの心理状態であれば、「わざわざ高値を買いにいかなくても、ある程度まで株価が下がるのを待てばいいや」と冷静に考えられるはず。でも、頭ではわかっていたはずなのに、「なぜかすっ高値を買ってしまった」というミスを多くの人が経験しているのではないでしょうか。

株価が勢いよく上がれば上がるほど、「これは本物の強気相場なのでは?自分だけが乗り遅れてしまうかもしれない…」という不安に駆られ、つい買いたくなってしまいます。これがストップ高目前ともなればなおさら。どんどん売り注文が消えていく板に焦って、「いま買わないと売り切れてしまう!」と、ついつい買い注文を出してしまうのです。

やっとのことで買い注文が約定し、我に返ってみればかなりの高値掴み。その後、お決まりのパターンで株価は奈落の底へ…すぐに損切りできればまだマシなほうで、現実には、どんどん増える含み損に耐えかねて売ったところが「底」だった――ということが不思議なほどよく起こります。

実はこのような失敗は、バンドワゴン効果という行動心理で説明できます。こちらの動画もふまえ、もう少し詳しく解説しましょう。

「バンドワゴン効果」の心理に惑わされない人は冷静な売買ができる!

「バンドワゴン効果」とは、いくつかの選択肢のなかで人気商品など多くの人が支持するものに、さらに人気が集中する現象を言います。バンドワゴンとは、パレードなどの行列で先頭を進む楽隊車のこと。人間は無意識のうちに、つい行列に並びたくなる、勝ち馬に乗りたくなるものなのです。

この有名な概念は、1950年にアメリカの理論経済学者、ライベンシュタインが論文「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果」(1950)の中で提示しました。

ところで、バンドワゴン効果とよくセットで論じられる「ヴェブレン効果」をご存じでしょうか?これは「見せびらかし」のために高額商品を購入して満足する、見栄っ張りなお金持ちの心理を説明する概念ですが、仕手株などの急騰時に投資家らが一体となり、市場全体に対して優越感を持ってしまうような状況にも当てはまるものです。

株式投資では、「バンドワゴン効果」や「ヴェブレン効果」による錯覚に気をつけなければいけません。

高値掴みと底値売りはもうしたくないから…

2.「いつか買値に戻るはず…」塩漬け株を生みだす危険な錯覚

買った株の価格が下がってしまったときに、「何パーセントで損切りする」など自分なりの取引ルールを決めている人は多いと思います。にもかかわらず、実際には損切りできずに塩漬けしてしまった経験がある人は少なくないはずです。

あっという間に株価が下がってしまい、あまりの損失額に損切りしそびれてしまった、「もしかしたら、株価が戻るかもしれないという期待が捨てきれず、いつのまにか損切りに踏み切れない株価まで到達してしまった、などなど。なぜ私たちはいつもいつも、こんな失敗をしてしまうのでしょうか?それは下の動画にも出てくる、「初歩的な勘違い」が原因なのです。

「損失回避バイアス」の心理を克服すれば、躊躇せず損切りできる!

このような失敗の原因は、多くの場合、利益がでる喜びに比べて損失の苦痛のほうが大きいという人間の心理的な錯覚にあります。私たちは、たとえば10万円分の利益を確定するよりも、同じ10万円分の損切りをするほうが、ずっとずっとショックに感じてしまうのです。

このような、損失を先延ばしにしたくなる心理状態を説明するのが、プロスペクト理論における「損失回避バイアス」です。行動経済学者のダニエル・カーネマンと心理学者のエイモス・トベルスキーが提唱したもので、彼らはリスクに直面したときの人間の行動心理を、さまざまな実験で解き明かしました。

含み益を早々に確定してしまったり、逆に含み損がふくらんでも損切りできない人は、この心理トラップにハマっている可能性大です。さらに面白いのは(恐ろしいのは)、含み損の額が大きくなれば大きくなるほど、投資家の感覚は麻痺していくこと。たとえば含み損が500万円を超えている状態では、さらに損失が10万円増えようが「どうでもいいこと」に感じてしまうのです。

こうなってしまっては、冷静なトレードなどできるわけもありません。くれぐれも注意したいものです。

塩漬け株はもう二度と持ちたくないから…

3.「自分に甘い」だけじゃない、取引ルールを守れない意外な理由

トレードの経験が積み重なるにしたがって、徐々に自分の取引ルールが固まっていきます。しかし、せっかく決めたルールもきちんと守らなければ意味がありません

いくらになったら損切りするか決めてエントリーしたのに、いざその金額になったら「そろそろ株価が戻るかもしれない」と損切りするのを止めてしまう。また、デイトレ目的でエントリーしたのに、含み損が生じると方針を変えて「明日は戻るかもと持ち越してしまうなど。その場の雰囲気に流されて、確固たる理由もなくルールを破るトレードは、往々にして失敗に終わってしまいがちです。あなたも、この動画のような失敗をしたことがありませんか?

「カリギュラ効果」の心理を理解すれば、取引ルールを素直に守れる!

人は、誰かに「するなよ?するなよ?」と言われれば言われるほど、「したく」なってしまう悲しい生き物。そんな、何かを禁止されるとその禁止された行為をかえってやりたくなってしまう心理を説明する概念が「カリギュラ効果」です。

「カリギュラ」の語源は、あまりにも内容が過激すぎて一部地域で公開禁止になったアメリカ・イタリア合作映画のタイトルだそう。でもこの映画は、公開が禁止されたことで逆に世間の注目を集めてしまったのです。「そこまで言われると、かえって映画を見たくなってしまう」この心理は実験でも確認されています。

それが、心理学者のジャック・ブレームが提唱した「心理的リアクタンス」です。これは他人からああしろこうしろと言われると抵抗(リアクタンス)したくなる心理ですが、投資家にとっては、自分で作ったはずのルールが、ルールとして完成されたとたんに、自分以外の「他人」になってしまうのかもしれませんね。

もう自分に負けたくないから…

もう心理に振り回されない!トレードステーションでシストレに挑戦

トレードステーション(トレステ)を使ったシステムトレードなら、こんな人間の心理に振り回されないトレードが可能です。システムトレード(シストレ)とは、自分で決めたルールに従って機械的に行う取引のことです。

トレステは主要オンライン証券会社で唯一日本株の自動売買に対応(※1)。過去の株価をもとにバックテストを行ったうえで、勝率の高かった自動売買プログラム(ストラテジー)を用いてシステムトレードを正確に実行できます。

トレステは、米国で先進性、機能性において最高評価を受けたトレーディングツール(※2)。あらじめ100を超えるストラテジーが用意されているので、特別な知識がなくても、複数の戦略を組み合わせるだけでシステムトレードが可能です。

プログラミング経験がなくシストレにしり込みしていたひとも、この機会にトレードステーションでシステムトレードに挑戦してみませんか。

※1 2018年10月16日現在、マネックス証券調べ。主要オンライン証券は、SBI証券・カブドットコム証券・松井証券・楽天証券・マネックス証券を示しています。

※2 米バロンズ誌オンライン証券会社アクティブトレーダー部門最高位を8年連続で獲得。

マネックス証券の山田さんもおすすめ!

yamada

Source:マネックス証券 トレードステーション

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