ファンダメンタル投資やテクニカル投資がありますが、ほんとうに勝てるのでしょうか?勉強を進めていくうちにたどり着いた、モメンタム投資について解説します。(『バフェットの眼(有料版)』八木翼)
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投資を勉強した末にたどり着いた、モメンタム投資とは何なのか?
株価には「勢い」しかない!そして「勢い」は継続する
モメンタム投資というのは、勢いに投資する投資手法のことです。
「勢い?なんじゃそりゃ?テクニカルの話か?」と思われる方が多いと思います。
しかし、実は私、投資を勉強していけばいくほど、ファンダメンタル投資とテクニカル投資の境界が、ものすごくあいまいになっています。
そして、それこそが正しい投資の答えなんじゃないかと思っています。
そして、もっとも納得いく投資手法は、「投資は需給」という概念です。
いわれてみれば当たり前なんですが、株価というのは、誰かが売って、誰かが買うから値が決まります。つまり、需要と供給がバシッとはまった部分が、株価です。
そして、それはテクニカルだろうが、ファンダメンタルだろうが、ごちゃ混ぜになっています。
つまり、需給の中に「ファンダメンタル投資」も「テクニカル投資」も含まれているわけです。
Cis氏の本「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」に書いてありました。
私の結論は、「株価には、勢いしかない」です。
そして、勢いは継続するというものです。ファンダメンタルも、テクニカルもどちらの要因も予測できません。
僕も最初のころは、企業をしっかり分析すれば、誰かが考慮していない企業の可能性を見つけることができ、割安株、割高株を見つけ、そこでじっと待っていれば、株価が勝手に上がっていくと思い込んでいました。
しかし、残念ながら、それらは基本的にはすべて織り込み済みの情報です。
なぜなら、僕たちよりこの情報に精通している人たちが、株式投資をしているからです。
もちろん、にわかには信じがたいかもしれませんが、Cis氏はインサイダーのにおいを株価を見て感じ取っています。
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