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世界2,000万人のオタクのための「仮想国家」とコミュニティ通貨をつくる理由(前編)=シバタナオキ

オタクのための「仮想国家」と通貨「オタクコイン」をつくるトーキョー・オタク・モード(Tokyo Otaku Mode)の安宅さんをゲストに迎え、インタビュー形式でお送りします。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年1月29日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

低賃金のクリエイターをサポートするオタク国家の福祉

日本でフェイスブックの会員が300万人の時代にスタート

シバタ: 行きます。今日は、トーキョー・オタク・モード(Tokyo Otaku Mode)の安宅さんをゲストにお迎えをしています。まず、トーキョー・オタク・モード(Tokyo Otaku Mode)は知っている方も多いと思いますが、どんなサービスなのか簡単に説明していただいてもいいですか?

安宅基さん(以下、敬称略): はい。トーキョー・オタク・モード(Tokyo Otaku Mode)の創業から事業全般手がけています安宅と申します。よろしくお願いします。

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立ち上げは、平日の夜や週末に集まるサークル活動的なノリから始まっていて、最初に作ったのは、フェイスブック上のファンページだけだったんですよ。東日本大震災があった2週間後の2011年の3月24日にスタートしました。当時はミクシィ全盛期でアクティブユーザーが2,000万人を超えていて、フェイスブックは日本ではまだ会員が300万人くらいだった時代です。世界では5億人のアクティブユーザーがいたんですけど、そのタイミングで、日本のアニメ、漫画、ゲームの最新情報を海外に英語で配信するというメディアから始まりました。

シバタ: すごいですよね。フェイスブックがそんなにまだあるかないかわからないかの頃に始めて。しかも、フェイスブックページから始めて、今みたいに大きくなっているっていうのはすごいですよね。本当に。

安宅: 日本では実名文化は流行らないと言われていましたよね。いまはファン数が2,000万人を超えています。

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シバタ: 2,000万人って、フェイスブックの中でも相当大きいんじゃないんですか?

安宅: たぶん、日本人が運営している中では、一番ファン数は多いと思います。逆に、日本人のファンは1パーセントもいないこともあり、日本ではあまり知名度がないかもしれないという特殊なメディアです。最初からすべて英語で発信してきています。

その当時のオフィスの様子。数多くのベンチャーを生み出している小澤総研の地下室にて

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2,000万人のファンページが今のTokyo Otaku Modeに至るまでの過程

2019年1月現在のオフィス in 渋谷

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