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ヒューリック、通期は過去最高益を更新 不動産価格上昇で、販売用不動産の売却益が上振れ

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2019年2月1日に行われた、ヒューリック株式会社2018年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

業績推移 《連結》

吉留学氏:おはようございます、ヒューリックの吉留でございます。本日はご出席くださいまして、ありがとうございます。2018年12月期の決算について、お手元の決算説明資料に沿って、私からご説明申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。

1枚目をおめくりいただいて、2ページ目です。棒グラフで総括してございますが、各段階利益とも過去最高益を更新して、昨年度を終えました。

2018年12月期 – 《連結》 損益計算書 –

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4ページは、損益決算書の項目でございます。

営業収益は21億円ほど減少して2,875億円となりましたが、営業総利益は137億円増で約984億円、営業利益は113億円増で755億円の17.6パーセント増、経常利益は106億円増で725億円の17.2パーセント(増)、当期純利益は71億円増の495億円で16.7パーセント(増)です。

営業利益の内訳ですが、賃貸事業が17億円(増)、不動産売上が101億円(増)。不動産売上が多く伸びたことが、営業利益の(増加)要因になっています。

2018年12月期 – セグメント別業績 –

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セグメント別の業績でございます。

当社は、ほとんどがヒューリック単体の業績でございます。営業利益以下、不動産事業・保険代理店事業とございますが、大層では不動産関連事業から利益が上がっています。

1点だけご報告いたします。人材関連事業で(営業収益が)3億6,000万円(の減少)と数字が出ております。昨日の(2019年)1月31日をもちまして、人材関連事業の連結子会社でありました、アヴァンティスタッフ……私どもは50パーセント強のパーソルテンプスタッフさんの株を持っておりましたけど、全株売却いたしました。

そういうことで今年度から、セグメントとしての人材関連事業はなくなるということです。今年度以降の決算のご説明の中で、ここの部分がなくなるということです。

2018年12月期 – 《連結》 貸借対照表 –

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バランスシートでございます。

資産の全体としましては、1,742億8,500万円増で1兆5,264億円になっております。その内訳は、流動資産が231億円増えて1,880億円。その流動資産の増減要因ですが、販売用不動産が324億円増えたことが一番大きなものでした。ここには書いてございませんが、期末時点で販売用不動産の残高が1,439億円という状況になっております。

固定資産は1,507億円(増)で、1兆3,379億円という数字になっております。この大層は有形固定資産の増加でありまして、吹き出しにございますように、ネットでは土地・建物が1,623億円がほとんどの(増加)要因でございます。

上場株式の相場影響があり、含み益が130億円減少したことが要因で、投資有価証券は前年対比108億円減のバランスシートの構造になっております。

負債サイドでございます。昨年は(1,500億円の)ハイブリッドファイナンスをやらせていただきまして、劣後債は500億円。ハイブリッドローンを1,000億円やりました。格付機関さんから、半分の750億円の資本認定をしていただいたわけですが、それが一番大きな要因であります。約弁等もございましたが、それが要因で負債が1,500億円程度増えております。

残りは利益分の増でありまして、純資産が初の4,000億円台に乗りました。

2018年12月期 – 賃貸等不動産の含み損益 –

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賃貸等不動産の含み損益でございます。

昨年度末では3,232億円で、前年対比で298億円増加いたしました。私どもは東京の都心を中心とした物件を多くもっていることもございまして、銀座・青山・渋谷の物件が、含み益の増にかなり貢献しています。

加えまして、大阪にも多少物件をもっております。大阪の物件も、かなりマーケットがタイトになってきていると言いますか、堅調だったことも含み益増に貢献しています。

2018年12月期 – 《連結》 キャッシュフロー計算書 –

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キャッシュフローです。

これも非常にわかりやすく(なっており)、固定資産の投資を積極的にやりましたので、投資活動によるキャッシュアウトが2,580億円でした。それを、営業活動によるキャッシュフローと財務活動によるキャッシュフローで1,300億円ずつ……ほぼ半分ずつですが、キュッシュインしました。

棚卸資産の販売用不動産の売却で得た部分と利益で出た営業キャッシュフローを、今回から2つに分割して、わかりやすくご報告させていただいております。

以上が、昨年度の営業業績の結果であります。

資金調達

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資金調達です。

先ほどから申していますように、ハイブリットファイナンスを1,500億円やりまして、安定的な資金調達ができているということです。右下に赤い棒グラフがありますが、ハイブリットファイナンスを織り込んだベースでも、0.64パーセントの月末平均金利です。非常に低利で調達ができております。

もう数年前から、長期調達……とくに10年物を中心とした調達をしております。長期の比率も、ほぼフルで調達ができている状況です。格付機関さんからも、シングルAプラスで「安定的」の格付を継続的にいただいております。

財務基盤

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財務基盤です。

こういった業績の中で、財務的な見地からご説明します。安全性と財務規律のチェックでありますが、昨年実施しましたハイブリッドファイナンスの1,500億円のうち、750億円をみなし資本として算出したベースでご報告いたします。

自己資本比率が31.1パーセント、ROEが12.7パーセントで、安全性・効率性が非常に高いレベルでバランスできているのではないかなと思います。財務規律面でも、ネットD/Eレシオは2倍を割り、初めて1.9倍になりました。有利子負債/EBITDA倍率も10.0倍でした。財務基盤としては、今年度も盤石な体制で望めるんじゃないかなと考えております。

株主還元

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株主さまへの還元です。

ここのところずっと増配してまいりましたが、今回も年間配当で4円50銭増配し、25円50銭にさせていただこうと思っています。配当性向も、「だいたい3分の1程度を維持します」と対外的に申し上げております。今回の配当性向は、33.9パーセントであります。お約束した配当性向を維持できました。

今期は3円の増配を予定しておりまして、28円50銭を配当予想として公表しております。

株価指標

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株価指標です。EPS・BPSとも、業績を反映して伸びている数字でございます。

以上が、今期の決算のご説明です。

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