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単月で1兆4千億円の貿易赤字、米中貿易戦争で一番割りを食っているのは日本という現実=今市太郎

財務省が発表した今年1月の貿易統計速報によると、貿易収支は1兆4,152億円の赤字となり、実に4か月連続で貿易赤字が大幅に拡大していることがわかりました。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年2月26日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

日米通商交渉でさらに悪化?日本はもう輸出では食べていけない…

4か月連続の貿易赤字拡大

財務省が2月20日に発表した今年1月の貿易統計速報によると、貿易収支は1兆4,152億円の赤字となり、実に4か月連続で貿易赤字が大幅に拡大していることがわかります。

世界的な報道をみますと、中国への輸出が減るということで、ドイツが大きなダメージを受けている印象が強くありました。

しかし、日本が単月だけで1兆4,000億を超える赤字が出ているというのはかなりショッキングなもので、中国向けの輸出だけをクローズアップしてみますと、実に前年同月比17.4%減少と大きく落ち込んでいることがわかります。

冷静に考えてみますと、米中貿易戦争の影響を受けて割りを食っているのは、日本が一番の可能性がではじめている状況です。

中国の景気減速が理由なら、米中貿易戦争が解決しても元に戻らない可能性

対中輸出では、電気機器半導体製造装置プラスチックなどが落ち込んでいます。

これは米中貿易摩擦が一定の解消を見たとしても、中国自体の景気減速起因の要素がかなり大きそうな状況で、今年これからのさらなる貿易赤字の拡大が懸念されるところです。

昨年の我が国の経常収支を見てみますと、2017年に5兆円あった貿易黒字は、2018年には1兆2,000億弱にまですでに減少。輸出は81.2兆円と過去最高を記録しているにも関わらず、輸入も80兆円超に膨れ上がり、すでにこの国は輸出で食べていける国ではなくなっているのは鮮明な状況といえます。

Next: ドル安を強要される日本。輸出ではもう食べていけない国になっている…

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