島国の日本人だからこそ体験したい、おすすめ「陸路国境越え」ルート
「陸路国境越え」。それは日本にいたらそうそう経験することはできません。最近ではクルーズ船での海外旅行も一般に浸透してきており、船で国境を越えることは自体は珍しくなくなってきました。
しかし、大多数の旅行客は空港から飛行機で海外へ渡航しますよね。つまり日本人にとって国境越えは、飛行機に乗ることなのです。
そこで今回は、島国の日本人だからこそぜひ体験してもらいたい、飛行機に乗る以外の方法で国境を陸路で越えることのできるルートを紹介します。
歩いて国境を超える「マカオ~中国」世界一人々が通過する場所
日本人のみならず、世界中の人々が夢見て集う“カジノ大国”マカオ。豪華絢爛で眩いほどの光を放つ街並みは、来る者を非日常へと誘います。
そんなマカオは香港からフェリーに乗って入国するイメージが一般的に強いのですが、実は陸路で国境を越え、中国にも入国できるのです。その国境越えの様子を、筆者の実体験も踏まえながら紹介していきます。
まるで運河のような人流は圧巻の光景!
マカオでも最もギラついたホテルが建ち並ぶコタイ地区から、車で20分ほど北上したところにあるのが、拱北口岸(こうほくこうがん)です。ここはマカオと中国珠海市を仕切る出入国検査場です。実はこの拱北口岸、世界一通過人数が多いといわれているボーダーゲートであり、一日にのべ数十万人が通過するのです。
とにかく歩く。ひたすら歩く
それでは実際に国境を超えるにはどのようにすればよいのでしょうか。答えはひとつ、人の流れに乗ってひたすら歩くこと。マカオから入れば中国に、中国から入ればマカオにしか抜けることができないため、難しく考える必要はありません。
筆者も実際にこの場所を訪れたときは、読めない中国語ばかりに囲まれ不安でしたが、国境越えの難易度は非常に低いといえるでしょう。入国審査の列に並ぶことなどを踏まえても、国境通過にかかる所要時間は、30分~60分程度といわれています。
旅行会社のパッケージ商品は「香港&マカオ」ばかり…
日本においては、「香港&マカオ」の組合せをうたった旅行商品が多いため、陸路を使って中国に行けることは意外と知られていないかもしれません。
中国珠海市からは、香港行きのフェリーも運航しているため、このルートをたどれば、香港&マカオ&中国と合計3か国を巡ることができるのです。歩いて国境を超える体験に、ぜひオススメしたいルートです。