私たちの脳は不器用で、あれもこれもと同時進行する状態が続くと疲れてしまい、さまざまな負の現象を引き起こすようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、脳の疲れが原因となる思考や行動のチェックリストを紹介。さらに、その疲れを取るために必要な「充分な睡眠」ができているかチェックするための項目も示してくれました。
脳はちゃんと休める
【マルチタスクは脳の害】
脳はとてもよくできた生き物の大事な器官です。あれこれ考えをめぐらせて、一生懸命働いて、正しい判断、よいアイディア、素敵な結論を、ココロやカラダに導いてくれます。
同時に、脳は不器用です。あれもこれもと同時進行することはできません。できないことはないけれど、得意ではないし、苦手な部類。苦手な同時進行の思考がずっと続くと、脳にはダメージと疲労が積み重なります。
ついついしてしまうマルチタスク。同時に色々な思考が渦巻くことで、脳は「正しい判断」「よいアイディア」「素敵な結論」を導き出せなくなっていきます。
【脳の疲れの目安】
脳は元気だと、無駄のない前向きな明るい思考を導き出してくれます。困難なことも、あっけらかんと楽観的に考えられるのは、そもそも脳が元気だから。
- 下向き思考=自分をさげすむ思考
- 後ろ向き思考=後悔ばかりする思考
- 不安思考=先々のどうでもよい心配をする思考
- ネガティブ思考=物事を悪い方へ悪い方へ考える思考
などなど、朝から目を覚ますのが嫌になるような思考にかられたら、脳が元気を消耗しています。
- うっかりミス
- 思いがけないケガ
- 物忘れ
- 「いそがしい」とつい口にする
- 繰り返す失敗
- 意味不明な不機嫌
- 苦虫をつぶしたような顔
- 愚痴っぽい
などなど、態度や行動に明るさや朗らかさがないのは、脳が疲れている証拠です。
【脳の疲労回復には、充分な睡眠】
こうした脳の疲れを取り除くには、充分な睡眠が必要です。充分な睡眠の目安は、
- 夢を見ない、あるいは、覚えていない
- 朝の目覚めがよい
- そもそも寝つきがよい
- おこされないでも目が覚める
- カラダが軽い
などです。
そして、よい睡眠をとるためにも、マルチタスクはできるだけ控えて、就寝前の飲食もやめるようにしましょう。
つめこまない、抱え込まないスケジュールと食事を心がけることができるだけで、脳のコンディションは整います。
目先や手先の失敗の原因が、そもそも脳にあるのかもしれません。日常を安全に安心して、居心地良く過ごすためにも、脳の負担、減らした生活したいですね。
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