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売上1,000億円を超えるDropboxが、それでも営業利益が赤字になってしまう理由とは?=シバタナオキ

売上1,000億円で年間20%という高い成長力を誇る個人課金サービス、Dropbox。今回は、このサービスの2018年10月から12月期の決算資料を詳しく見ていきます。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年3月15日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

個人課金サービスで圧倒的成長力を誇る起業の決算

Q. Dropboxの課金ユーザーの割合は?

A. 課金ユーザーは登録ユーザーの約2.5%程度。

私の記事をご覧頂いている方であれば利用している方も多いかと思いますが、今日はDropboxを取り上げて、個人課金ビジネスの課金ユーザーの割合について見てみたいと思います。

※参考:Q4 2018 DBX Investor Presentation

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Dropboxと言えば、この図の左側にあるように、元々はクラウド上のファイル同期ソフトとして始まりましたが、今では図の右側にあるように、チームにおけるコラボレーションを実現するためのソフトに進化しています。

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ファイル同期ソフトとしての市場規模は$25B(約2兆5,000億円)程度ですが、コンテンツコラボレーションプラットフォームになると市場規模が$50B(約5兆円)となり、まだまだ大きな市場を狙えるのが、Dropboxです。

初めにDropboxの2018年10月から12月期の決算を、簡単に見ておきましょう。

※参考:Dropbox Announces Fourth Quarter and Fiscal 2018 Results

Dropboxの売上の前年同期比成長率は?

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四半期ベースで、売上が$375.9M(約375.9億円)、YoY+23%で成長しています。

年換算すると$1B(約1,000億円)を超える売上規模になっているにも関わらず、かなり良いペースで成長していると言えるのではないでしょうか。

Next: Dropboxの利益やキャッシュフローの状況は?

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