ほどよい距離感がベスト。ホストとゲスト、世界と日本の比較結果

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2019/05/12

コンセプトを持ったカプセルホテルや、Airbnbを使った民泊など、旅行中に使用する宿泊施設も多様化している現在。

なかでも近頃の民泊市場の拡大で、これまで本業としていなかった一般の方でも民泊の「ホスト」として旅行者を迎え入れる経験が増加しており、ほかの宿泊施設との差別化を図る上でも、旅行者のニーズに応えることが重要視されています。

今回、世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com」が、宿泊施設のホストとゲストの距離感に関して調査し、世界と日本の結果を比較したデータを発表しました。早速、その内容をチェックしてみましょう。

コミュニケーションを求める世界の旅行者に対し、ほどよい距離感を求める日本人

今回、世界中の旅行者「ゲスト」2万1,500名を対象に行った調査では「宿泊施設のホストが提供してくれたサービスのおかげで、より良い旅行になった」と回答した人が、世界では63%日本では約半数の47%にのぼり、ホストのおもてなしが旅行に影響を与えることが改めて明らかとなっています。

現地の耳寄りな地域情報を熟知しているB&Bのマネージャーや、小さいからこそゲストへの細やかな心配りが可能となるアパートメントのオーナー、ゲストに手作りの食事を振る舞うヴィラのマネージャーなどなど。

「ホストの人柄の良さのおかげで素敵な時間を過ごすことができた」と感じることは、旅行では多くあることですよね。

今回の調査では、世界の半数以上(51%)の旅行者が「ホストにまた会うことを旅の目的としている」と回答しています。

日本でも21%の旅行者が同様に回答しており、世界と比べると少ないものの、ホスト目的で宿泊先を選んでいる旅行者は多くいることが判明。旅行者の宿泊先選びのポイントになることがよくわかります。

また、世界の約3分の2(69%)の旅行者が「2019年はオーナーやマネージャーと直接コミュニケーションが取れる宿泊施設に滞在する予定」と回答しました。


比べて日本は22%と、宿泊施設のオーナーとのコミュニケーションをあまり重要視していないことがわかります。この結果から、すべての旅行者が旅先で親密な関係望んでいるとは限らないことが推測できます。

また世界・日本ともに、旅行者の約半数が「もてなしてもらったと感じるのには滞在中に1度ホストの姿を見れば十分」と回答。

世界の旅行者の36%、日本では47%の旅行者が「直接のやり取りはチェックイン時とチェックアウト時だけで良い」と答えていることから、シンプルなやり取りが望まれる場も多いようです。

そして、世界・日本の旅行者約半数(45%)が、その土地ならではの珍味、お茶、コーヒー、お菓子など「ちょっと趣向を凝らした提供やおもてなしがあると新しい環境でも落ち着くことができる」と回答しました。

さらに「温かい笑顔」は、クチコミでの高い評価に重要だということが判明。世界の旅行者の4分の3、日本の旅行者の5分の3が「到着時にフレンドリーで親しみを持ちやすいスタッフがいる」ということを期待しています。

宿泊施設のマネージャーにとって、旅行者に万国共通で好感度の高い接客のコツを取り入れることは必要不可欠となっているようですね。

おもてなしの概念国によって異なる場合があり、国籍別の結果を見てみると、インド(84%)、コロンビア(80%)、ブラジル(80%)では「ゲストに十分な食事を提供することが重要」と考えられる傾向に。

その一方で、タイ(74%)、中国(60%)では「ゲストに常にエンターテイメントを提供することが重要」だと考えられています。

またイタリア人のホストの79%は「お部屋に暖炉やキャンドルなどを準備して、温かい雰囲気を演出して一味違ったおもてなしをする」ということを重要と考えているようです。

別荘、アパートメント、ゲストハウスなど、あらゆる宿泊施設のオーナーやマネージャーの方々にとって、ゲストに心から滞在を楽しんでもらうには、バランスが重要だということがわかる今回の調査。

人によって理想の旅の姿は異なりますが、旅先で出会う人々が、その旅が忘れられない思い出になるかどうかの鍵となるようですね。

source:PR TIMES

image by:chert28/Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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