女性の2人に1人が90歳まで生きるといわれる現在。当初の試算より長く生きる可能性も考慮して、老後のための対策を考えておく必要がありそうです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
女性の2人に1人は90歳まで生きる時代
75歳まで働くことが当たり前になる?
現状は、65歳までの雇用機会が確保されていますが、健康な高齢者が増えていることから75歳まで働く時代へ変化してきています。
先日届いたFP協会の会誌でも、75歳まで働くことのメリットをFPが伝える重要性について書かれていました。
例えば貯蓄が1,500万円あるご夫婦でも、再雇用終了後の66歳から年金生活に入ると、妻が90歳の時に金融資産が底をつくと試算していました。
現時点で、女性の2人に1人は90歳までの寿命があります。
貯蓄だけでなく、ご夫婦で働き続け、妻の年金だけでも繰下げ受給したら年金の範囲内で暮らせるかもしれません。
実際に、働けるうちはいつまでも働きたいと思っている方は、60歳以上の男女で42%もいるのです。
「教育訓練給付金」を活用しよう!
ただし、働きたいと思っても「仕事は辛くて当たり前、給料はガマン料」というような働き方では、長く労働はできません。
やりがいを持って、楽しく仕事することが大事になってきます。
給料はガマン料と思って働いているのでしたら「教育訓練給付金」を活用してキャリアアップすることも大事です。
教育訓練給付金は、厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練を受講した場合、支払った経費の一定の割合額をハローワークから支給されます。
※参考:厚生労働省の教育訓練給付制度のページ
条件はありますが、一度ハローワークに相談に行くといいですね。
たしか私の友人は、ハローワークの職業訓練校でFPの資格を取得したと話していました。
長く働くための準備を若い頃からはじめてくださいね。
『教育貧困にならないために』(2019年4月3日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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