50代でマイホームの購入を検討している方から相談を受けることがあります。50代前半なら住宅ローンも組めますが、少し冷静に考えて欲しいことがあります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
本当にマイホームは必要か?年老いた後のことをリアルに考えよう
65歳を過ぎると賃貸に住めない?
50代でマイホームの購入を検討している方からのご相談をいただくことがあります。
65歳を過ぎると、賃貸物件でも審査が通りにくくなります。孤独死や認知症のリスクが高まるので、大家さんの中には嫌がるケースもあります。
特に、独身で近くに親戚もいない方は、審査が通りにくくなります。
なので、マイホームを購入しようと考える人も少なくありません。
50代前半ならマイホームも夢ではないが…
50代前半でしたら、ローンも組めますし、購入できる可能性はあります。
ですが、少し冷静に考えてみてください。
介護が必要になる頃に、マイホームが必要でしょうか?
独身で近くに親戚もいないのでしたら、介護が必要になった時のことを考えて欲しいのです。
階段が登れないのに2階のアパートに住む老人
以前、報道番組で見たのですが、病気になり、1人で階段も登れないお年寄りが退院になりました。
病院の職員は、お年寄りをおんぶして階段しかない2Fのアパートに連れ帰るシーンでした。
私は、そのシーンを見て思いました。「この人は今後、家から一歩も出られないのでは?」と。
高齢者が増え、病院は、治療が終わるとそのまま入院はさせてくれません。もう完治するまで入院ではなくなっているのです。
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