環境問題により観光地の海が閉鎖になったり、ゴミ問題や自然破壊が進んだりと「旅行」と環境保全も切れない関係になっています。

TRiP EDiTORでも以前ご紹介したフィリピンきっての観光地「ボラカイ島」のように、「訪ねてみたい」と思っていた旅行先が、保全のために行けなくなったということも増えています。

そこで今回は、「旅行と環境保全について」の意識と取り組みについて、JTB旅のアンケート「たびQ」が1,660名を対象に実施・発表した調査結果をご紹介します。

「環境のために取り組みたいこと」は「身の回りのアメニティグッズ持参」がトップ

「旅行中や旅先での環境保全について気にかけていますか？」という質問では、「気にしている」「たまに気にすることがある」をあわせて62％となり、約6割以上の方が、旅先での環境保全を気にかけ、意識していることがわかりました。

「環境保全に関連したことで気を付けていることや、関連したツアーに参加することは？」という質問では、「歯ブラシやタオルなど、身の回りのアメニティグッズの持参」が1位という結果に。身近な活動としてできる、取り組みやすい方法ですよね。

ツアー面としては「世界自然遺産を訪れるなど、自然保護ツアーを学ぶガイドツアーに参加する」という、行先で選ぶ行動が2位に続きました。

また、「その他」には「ゴミを出さないようにする」と、こちらも心がけで取り組みやすい意見に加え、「連泊の際のリネンの交換を控える」という声が多く寄せられています。

こういったほんの少しの行動でも、多くの人が気に欠けることで、多大な変化となっていくことが期待できます。

「今後の旅行で取り組みたいと思うことは？」という質問では、先程の回答と同様「アメニティの持参」などの身近なことが上位を占めました。

一方で実際に環境保全を考えるツアーへの参加をしたり、寄付をしたりという意見にも多くの支持が集まり「新たな取り組みをしてみたい」という意欲が高まっているよう。

「その他の意見」にも、先程と同様に「ゴミに関すること」や、連泊時の「リネンの交換を控える／清掃を控える」が寄せられており、旅行者の間で意識が高まったり、知識がより広がったりすることで、一層の環境保全効果が生まれていきそうです。

「食事と環境保全との関連性について、今後どのような取り組みが必要になると思いますか？」という質問では、食事形式の選択制や、廃棄食材の肥料への再生利用など「食品ロス削減への取り組み」への関心が圧倒的な1位としてランクインしました。

2位の「割りばしや使い捨て容器を使わない」など、「捨てる」ことを減らす取り組みに対する意見も多く、関心の高まりを反映していることが伺えます。

そのほかの意見には、上のグラフ同様に「食べ残しをしない」「地産地消」などが寄せられており、旅行先での食事は旅の大きな魅力のひとつではありますが、無駄な廃棄を出さない意識を持つことが習慣化してきているようにも感じられます。

「旅行会社の企画ツアーで、こんなツアーや取り組みがあればいいなと思うことは？」という質問では、700件を超える意見が寄せられるなど積極的な回答結果に。最多では「身近で取り組めることにポイントや特典が得られる」というものでした。

また、食事の適量に個人差があることから「食べ残し」の発生を減らす観点で「事前に食事の量が選べるツアー」という意見もありました。

「環境保全／緑化活動／清掃活動ツアー」、「ゴミ処理施設／リサイクル施設を見学するツアー」といった、環境保全企画の意見も多く、今後の具体的な企画として生かされそうなものが並んでいます。

何かと問題視されがちな旅行者の環境に対する行動において、環境を守るために意識を持ったり、行動を起こしていこうという気持ちを、多くの方が持っていることがわかった今回の調査。

内容を参考に、楽しい旅行がさらに意味あるものとなるよう、意識してみるのも素敵ですね。

source:PR TIMES

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