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世界最高の成長を誇るSaaSビジネスに、スラックが唯一太刀打ちできない点とは?=シバタナオキ

世界最高の成長を誇るZoomやAtlassianなどのSaaSビジネス。これらの企業と比較して、スラックが唯一どちらにも太刀打ちできないKPIはどんな点なのでしょうか。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年5月24日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

十分高いが、AtlassianやZoomに劣る営業マーケティング効率

Q. SlackのKPIのうち、AtlassianやZoomに劣るのは?

A. Sales Efficiency。各社のSales Efficiencyは以下の通り。
Slack: 111%
Atlassian: 256%
Zoom: 180%

私の記事を昔からご覧になって頂いてる方はご存知の方も多いかもしれませんが、「Sales Efficiency」(直訳すると、営業効率)というのは、現四半期で営業・マーケティングコストを100投下した場合に、この先1年の間にどのぐらいの売上が上がるのかという比率を表したものです。

数字が大きいほど、効率が良いことを示しています。

前回に続き、最近IPOを発表したSlackを取り上げたいと思います。前回の記事をまだご覧になっていない方は、こちらをご覧ください。

【関連】なにかと話題のアメリカの大型IPO、 次を飾るスラックのSaaS企業としての実力は?=シバタナオキ

今日の記事では、SlackのSaaSビジネスとしての強みと弱みをSaaSビジネスで世界最高レベルの成長率を誇るAtlassianやZoomと比較して分析していきたいと思います。

今回も、FORM S-1(日本の上場時の目論見書のような書類)と、140社以上のIPOに成功しているRedpointのベンチャーキャピタリストのTOMASZ TUNGUZさんのブログから数字などをピックアップしていきたいと思います。

※参考:FORM S-1 Slack Technologies, Inc.

※参考:BENCHMARKING SLACK’S S-1: HOW 7 KEY METRICS STACK UP

Slackを利用している方であれば、このサービスがいかにバイラルで拡散されているかをよくご存知かもしれません。今回の記事では、その「バイラルで獲得したユーザーをどのように有料ユーザーに転換しているのか」という営業マーケティング戦略の部分にフォーカスしていきたいと思います。

Next: スラックがズームやアトラシアンに劣る点とは?

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