日本人が移民大国「カナダ」で体験したカルチャーショック

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2019/05/29

日本はこのところ、外国人材の受け入れ、共生のための社会づくりを急いでいますよね。総務省の資料によると、日本の人口は日本人1億2520万人に対して外国人が249万人(2018年1月1日時点)。前年度と比べると外国人住民はプラス17万人で、今後も積極的な受け入れが見込まれています。

ただ、外国人住民が増えているといっても、国民の総数で見れば割合はわずか1.96%。一部の地域を除けば、外国人住民は現状ではまだ珍しい存在といえるかもしれません。しかし、世界には伝統的に外国からの移民を受け入れてきた歴史を持つ国があります。代表例のひとつがカナダです。

そこで今回は筆者がカナダを旅行していて、移民の受け入れに関して「これはすごい」と素朴にびっくりしたカルチャーショックをいくつか紹介したいと思います。意外な視点から新たな発見もありますので、ぜひともチェックしてみてくださいね。

カナダの移民はどれくらい?

image by:GagliardiPhotography/Shutterstock.com

2017年には28万6000人以上の永住権を認めた「移民歓迎国」ともいわれるほどのカナダでも、国内には移民に対する複雑な感情があり、「どうしてカナダは世界に先んじて移民を受け入れなければいけないのか?」と素朴な疑問を口にする著名なジャーナリストもいると聞きます。

それでも現実に移民の受け入れは続いていて、カナダ統計局によれば、2018年の第2四半期に確認された16万8687人の人口増のうち、82%は国境を越えた移住者による増加だといいます。

日本と同じ高齢社会へ、2009年に突入したカナダ。出生率も1.61と低く、同国のなかでも「ゆりかごの復讐」と呼ばれるくらい出生率が高かったケベック州においては、1.53まで出生率が落ち込んでいます。

image by:mervas/Shutterstock.com

その現状を打破し、人口減少を食い止め、国家の発展を図るためには、移民の受け入れ最も重大な鍵のひとつとカナダは考えています国家のリーダーたちの思惑もあって、移民者数は過去最大規模にいたっているほど。

今後も2020年までに年間で34万人ほどの移民の受け入れ計画を発表していて、この流れは国是(こくぜ)として、押し戻しようがないレベルにまできているといえそうですね。


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