泉佐野市に肯定的意見が多数。ふるさと納税がもたらした効果とは

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2019/06/03

2008年にスタートした「ふるさと納税」。豪華な返礼品が話題や魅力のひとつでしたが、その内容がエスカレートし競争が過熱しました。

それにより、2019年9月から「礼品の返礼割合を3割以下、地場産品のみ」という規制も導入されることが決定。ますます、ニュースで目にする機会が増えています。

では実際に、「ふるさと納税」が取り入れられたことによって、地域にどのような効果が生まれているのでしょうか?

特に話題に上がることが多い、大阪府・泉佐野市を中心に、株式会社エアトリが20代~70代の男女685名を対象として「ふるさと納税がもたらした効果」に関する調査を実施しました。早速、その内容をチェックしてみましょう。

納税をしたことで7割以上がその土地に興味を持ち、 約1割が実際に訪れたことが判明

「ふるさと納税を行ったことで納税先に興味を持ちましたか?」という質問では、「興味を持った」と回答した方が72.7%という結果に。そのなかの11.3%は「実際にその地に訪れた」とも回答しています。

返礼品に興味を持ったことでその地域を調べたり、美味しいものを実際に食したりする経験を通じて、「ふるさと納税」は旅行という形でも地域振興に寄与しているようです。

ふるさと納税制度をめぐって総務省と対立し、アマゾンギフト券を上乗せするなどのキャンペーンで話題を呼んでいる大阪府・泉佐野市

ニュースなどでも取り上げられたことで「“泉佐野市”を知っていますか?」という質問では、「ふるさと納税の件で初めて本市を知った」人が36.6%という結果になっています。

さらに、現在の知名度は驚異の8割超え。この結果を見るに、ふるさと納税で一番の恩恵を受けたのは「泉佐野市」といっても過言ではなさそうです。


「ふるさと納税に関するニュースを見てからの、泉佐野市に対するイメージを教えてください」という質問では、過半数の方が「特に変わらない」と答えている一方で、「良くなった」が18.6%、「悪くなった」が17.9%と、拮抗する結果となりました。

「良くなった」と回答した人の多くは、泉佐野市を政府と戦うヒーローのように感じているよう。「自ら知恵を絞り、市の経済危機を乗り越えようとする姿勢に感銘を受けた。(40代・男性)」という意見も上がるなど、ユニークな施策が肯定的に受け取られています。

一方「悪くなった」という人の意見としては「やりすぎ」「本来の趣旨から逸れる」といったものや「儲かればいい、という貪欲な感じがする。(50代・女性)」という回答が見られました。

やはり「納税」という枠組みの中である以上、思わず納税したくなるような内容を取りそろえてあっても、逸脱しすぎてしまうのも考えもののように映るのかもしれません。

9月からの施策を通じて、新たな展開が見られそうな「ふるさと納税」にまつわる話題。政策を通じて、より良い市や町の発展につながるのか、引き続き注目を集めています。

  • source:@Press
  • image by:Atiwat Witthayanurut/Shutterstock.com
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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