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コード決済、来春には30種超え?セブンペイ・ファミペイがもたらす「ポイントの進化」=岩田昭男

コード決済戦争の勃発で、消費者にとっては嬉しいキャンペーンが相次いでいる。もはや20%の高還元率がスタンダードになった。そして、キャッシュレス戦線はコンビニ業界にまで拡大している。(『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』岩田昭男)

※本記事は。『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』2019年6月1日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:岩田昭男(いわたあきお)
消費生活評論家。1952年生まれ。早稲田大学卒業。月刊誌記者などを経て独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通ポイントなどにも詳しい。著書に「Suica一人勝ちの秘密」「信用力格差社会」「O2Oの衝撃」など。

キャッシュレス戦線はコンビニ業界まで拡大中。お得なのはどこ?

20%の高還元率は当たり前

キャッシュレスとは、現金を使わないで買い物をすること。クレジットカードやデビットカード、電子マネー、最近はコードを使って買い物することをそういっている。

その特徴は、支払いがスピーディーなこと、財布がかさばらないこと、ポイントが付いたり、クーポンをもらえたりすることだ。

ポイントやクーポンで得られる特典は、私たちの暮らしに大いに役立っている。

とくに「コード決済」が出てからは、20%の高いポイントが付くのが当たり前となっており、毎週のように実施されるキャンペーンを活用すれば、たくさんのポイントが貯まる。

ますます注目を集めるキャンペーン

とくにPayPayLINEペイなどの有力「コード決済」は、20%還元のキャンペーンを切れ目なく続けてお得感を上手に演出している。新しい趣向を取り込んだサービスも出てきている。

驚くのは、ポイント還元の方法が多彩になってきたことだ。

PayPayは「100億円あげちゃうキャンペーン(2018年12月)」で度肝を抜いた。還元率も20%と大盤振る舞いでみんなを驚かせた。

これが現在のキャンペーンの主流といってよい(20%という還元率は、0.5%〜1%で汲々としているカード業界からすると、非常識以外の何者でもないが)。

一方、後発のメルカリ(メルペイ)は提携する電子マネーの「iD」を使ってセブンイレブンで買い物をすると、価格の70%を還元するキャンペーンを実施した(2019年ゴールデンウィーク期間)。セブンイレブンでの次の買い物でiDを使えばポイント分を使えるという仕組みである。

セブンイレブンでお得を取る機会は限られているので、こちらも話題になった。

300億円あげちゃうキャンペーン

さらに、5月19日にはLINEペイが、300億円を用意して友だち1人に1,000円ずつ送金するというまったく新しいキャンペーンを始めた。

こちらにも多くの人が殺到した。その結果、登録用のサーバーがダウンしたうえに、銀行への送金が集中したために大手行のサーバーも不調になったという。

1人が受け取れる金額は1,000円のみだが、LINEペイが300億円を使い切るのは1,000円を3,000万人のアカウントに送金し終わったときだ(10日間のキャンペーン期間中に送金し切れるか注目されたが、5月29日には無事終了)。

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