果てしない青に癒されて。日本の絶景「離島」おすすめ8選

船便だと1日かかる。船便が1日1便しかない。船便が出るか出ないかはその日にならないとわからない…。そんな気軽に訪れにくい離島は、日本にはまだまだあります。

海外への直行便さえも増えていて、どこへでもカンタンに行けるようになった現在。「ホントにあるの?」と思うかもしれませんが、これがホントなんです。

そしてどの島も、苦労して行くだけの感動が味わえるところばかり。今回はそんな島を一挙にご紹介しますので、おっくうがらずに、さあ行ってみましょう!

舳倉島(へぐらじま)/石川県輪島市

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輪島港の北48kmの沖にある「舳倉島」へは1日1便の船があり、所要時間は1時間30分で訪れることができる、比較的アクセスの良い離島です。

バードウォッチングの穴場として知られ、約300種・数万羽の鳥がやってくるといわれています。

本州ではなかなか見られない鳥がやってくることが特徴で、春にはヤツガシラなど南方系の鳥、秋にはユキホオズキなど北方系の鳥が見られます。

また海では海女漁がさかんで、そのようすを見られるほか、イシダイやアジの釣りが楽しめますよ。

御蔵島(みくらじま)/東京都御蔵島村

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御蔵島」は、東京都でありながら東京から南に200kmも離れている離島です。船便は東京の竹芝桟橋から1日1往復だけ、所要時間は約7時間半もかかります。

島内には商店が2店と農漁協の購買が1軒あるだけ、郵便局のATMはありますが銀行のキャッシュコーナーはありません。


まさに離島ですが、それだけに海も山も魅力的。海では野生のミナミハンドウイルカと泳げることもあり、山では幹周り14mの巨樹スダジイを見に行く「南郷コース」に人気があります。

青ヶ島(あおがしま)/東京都青ヶ島村

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東京から南へ358kmの「青ヶ島」へ行くには、まず東京から八丈島まで行き、そこから船かヘリコプターです。

船は1日1便で、運航するかどうかはその日の朝決まり、ヘリは365日運航ですが定員9名となかなか気軽に行けない東京都ですね。

島は火山帯の上にあり、大小2つの旧火口を持つ二重カルデラが見られます。島言葉で「ひんぎゃ」という水蒸気が出る穴も多くあり、これを利用したサウナや地熱釜も人気です。

また、名物は「あおちゅう」という焼酎で、手づくりで杜氏ごとに味が異なる逸品ですよ。


母島/東京都小笠原村

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東京から南に1,050kmの「母島」は小笠原諸島にあり、世界遺産に登録されています。竹芝桟橋からまず父島まで船で24時間、父島で船を乗り換えて2時間、計26時間かかります。

海ではイルカに加えてザトウクジラを見ることができ、特別天然記念物のハハジマメグロや天然記念物のオガサワラノスリなどの鳥もいますよ。

5月から9月ころまでは繁殖のためにカツオドリもやって来ます。「美味しいものが食べたい」ときには、郷土料理の島寿司やウミガメ料理がオススメです。

見島/山口県萩市

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萩港から船で約70分、萩市の沖45kmのところにある「見島」は、船便が1日2〜3往復のみの離島です。

スキューバダイビング、クロマグロやブリなどの釣り、カワセミやヤツガシラなどのバードウォッチングと、アウトドアアクティビティが充実しています。

国指定の天然記念物の真島牛、イシガメ、クサガメにも出会えますよ。

変わったところでは、離島では数少ないダムの見学がおすすめです。300mという堤頂の長さは西日本一で、そこから見る景色は眼下に「八町八反」という広大な田園、その先には日本海と本州がのぞめる絶景です。

波照間島/沖縄県竹富町

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東京から約2,000km離れた「波照間島」は、人がいる島では日本最南端です。島へは船でしか行けず、便数は夏季で1日4便、60分〜70分かかります。

海と空の美しさは群を抜いており、北浜(にしはま)は透明度の高さと波が穏やかなことから、八重山諸島屈指のビーチと人気です。

また日本最南端の浜であるペムチ浜も美しさに定評がありますが、波が荒く残念ながら遊泳禁止なので注意しましょう。

美しい夜空も魅力で、きらめく南十字星には胸を打たれます。12月〜6月にかけて見られますが、特におすすめの時期は4月〜5月です。

与那国島/沖縄県与那国町

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日本最西端の島「与那国島」は、東京から約1,900km南西にあります。石垣島から飛行機で約30分、フェリーで約4時間30分です。

見どころは何といっても、その雄大な自然です。巨体岩山のティンダハナタ、TVドラマ『Dr.コトー診療所』のロケ地になった比川浜、人工物なのか自然物なのか判明していない海底遺跡などなど。

また島の西端にある西崎(いりざき)が、ホントにホントの日本最西端。台湾まで111kmしかなく、気象条件がよければ台湾を見ることができますよ。


北大東島・南大東島/沖縄県北大東村・南大東村

北大東島 image by:photoAC

沖縄本島から東に約400キロメートル離れた島々「北大東島・南大東島」は、どちらの島へも年約70往復の船便と、北大東島へは週3〜4便、南大東島へは1日1〜2往復の航空便があります。

どちらがオススメかといえば船便でしょうか。約15時間かかり、島への出入りで乗船する際にはゴンドラに乗ります。これは高波を避けるため岸壁が高いので、船が接岸できないから。

北大東島の見どころは天然記念物指定の植物群「長幕(ながはぐ)」や「リン鉱石貯蔵庫跡」。南大東島では、地殻変動で割れたという岩山「バリバリ岩」や島内最大級の鍾乳洞「星野洞」などが人気を集めています。

今回は「これぞ離島」という島を取り上げてみました。行くとなれば時間がかかりますが、思いきったリフレッシュには時間がかかるもの。

「自分にごほうび」を徹底させるつもりで、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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海大好きなライター2名による「海辺のまち」です。日本や世界の海をメインに潜り、さらに森を探索して山に登っています。

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