「晴明神社」は京都だけじゃない。北陸のレトロな港町・敦賀を行く

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2018/05/03

フィギュアスケート・羽生結弦選手の人気過熱とともに、再び注目を集めている安倍晴明。彼を祀った寺社といえば、以前にも取り上げた京都市の「晴明神社」が超有名ですが、実は赤レンガ建築物で有名な福井県敦賀市にも、同じく「晴明神社」と呼ばれるスポットがあり、地域住民の信仰を集めているんだそうです。

知られざる晴明ゆかりの地・福井県敦賀市

晴明神社は京都のほかにもあるという話は聞いていましたが、なんとその1つが北陸に! 晴明フリークには聞き捨てならない、その神社は福井県敦賀市に存在していました。

敦賀市立博物館の前からのびる小さな路地を進むと、「晴明神社」と書かれた幟が。京都の晴明神社に比べるとかなりコンパクトな境内です。

image by:beibaoke/Shutterstock.com

安倍晴明と敦賀の組み合わせは意外な気もしますが、晴明はこの神社で天文、地文の研究に励んだと伝えられています。

御由緒によると御祭神は保食神(食物を守護する神)、 安倍晴明春玉稲荷

image by:beibaoke/Shutterstock.com

この神社は古来から保食神を祀り、晴明は正暦年間(990年~994年)、 敦賀で研究に没頭し、この神祠に参詣したそうです。ただし謎の多い晴明のこと、言い伝えのみで正確なことはわかっていません。

本殿には晴明がその研究を究めた証が残っています。それが「祈念石」。今でも本殿の下に鎮座しています。

ところで、晴明神社のある相生町は敦賀における市場発祥の地

博物館通りでは毎月第3日曜日に「晴明の朝市」が開催されています。新鮮な地元の野菜や果物、日本海で獲れた魚介類などの市が通りに立ち、賑わっています。


この付近は明治から戦前にかけて、銀行や郵便局、公設朝市場、百貨店などが立ち並んでいました。

通りの名称であり、通りの顔ともいえる「敦賀市立博物館」ですが、もともとここは昭和2年に建てられた大和田銀行でした。大和田銀行の創始者で、敦賀を国際港にするため尽力した大和田荘七が「国際港に恥じない建物」として建造したものです。

また、この博物館通りはレトロモダンな雰囲気を漂わせているエリア。

町家をリノベートした「気になる」オーラを発するショップが点在しているので、訪れた人はそのどこかに立ち寄ってみたくなるはず。

通りに沿って、野菜たっぷりのランチやデザートプレートも楽しめるカフェ「キトテノワ」やお茶を飲みながら雑貨や陶芸、絵本を楽しめるショップ、和と洋が調和した空間が気持ちの良いヘアサロンなどがあります。

晴明神社参拝の後はぜひ、博物館通りを散策してみてください。

取材協力:敦賀市

  • image by:敦賀市,御田けいこ
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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人生の設定は「いつでも、どこでも、食いしん坊バンザイ!」。人に会い、土地を歩き名物にふれ、郷土の味をあじわいつくす、をテーマに今日もどこかを踏みしめ歩いています。広島県生まれ。

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