ハスが織り成す極楽浄土の世界…京都府内“穴場”のハス名所【5選】

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2019/06/28

初夏から盛夏にかけて見頃を迎える蓮。大輪の花を咲かせ、清らかで神聖なイメージの蓮は、SNS映えも抜群ですね。

早朝に咲き、昼には花を閉じてしまうので、早起きしてお出かけするのがハス鑑賞の鉄則です!!

中国の友好都市から贈られた気品高い「西湖紅蓮」(さいここうれん)

長岡京市・長岡天満宮 八条ヶ池

見頃:7月上旬~下旬

学問の神・菅原道真公を祀る長岡天満宮。境内にある八条ヶ池は一年を通して四季折々の風景が楽しめるため、長岡京市屈指の人気スポットです。

夏のイチオシは蓮です。「西湖紅蓮」という品種で、長岡京市の友好都市・寧波市から寄贈されたもの。

薄紅色と純白の花びらからなる西湖紅蓮は開花すると直径20㎝前後になる大輪の花で、気品高い美しさを放つ一方、ツボミはぽってりしたまんまるのフォルムが愛らしいのも特徴です。

八条ヶ池の西北にある「西池」に1996年に植えられた150株が、現在300株までにも増えロマンチックな蓮のお花畑に。

水上橋を歩きながら鑑賞&撮影してみましょう。蓮までの距離が少し離れているので、花を大きくとらえたい場合は望遠レンズを使うのがおすすめです。

ちなみに、水上橋は中国浙江省の省都・杭州市の西湖に浮かぶ「三潭印月(さんたんいんげつ)」という島の回廊をモデルとしています。


なお、水上橋通行は朝7時からとなるのでお気を付けください~。

  • 長岡天満宮 八条ヶ池
  • 京都府長岡京市天神2丁目15-13
  • 075-955-9515(長岡京市役所商工観光課)
  • 阪急「長岡天神」駅から徒歩約10分
  • 見学無料
  • 4月~9月 7:00~18:00(水上橋のゲートの開閉時間)
  • 駐車場は境内にコインPあり

京都府唯一のオニバス&壮観!池一面が蓮のお花でいっ~ぱい

亀岡市・平の沢公園 

見頃:7月上旬~8月上旬

京都の自然200選に選定された平の沢公園。こちらは上池、中池、下池と3つの池から成る公園で野鳥の宝庫として、また希少な水生植物の住む池として知られています。

下池の東側にある池では見頃を迎える7月から8月、池一面にぎっしりと数え切れないほどの蓮の花が次々に開花します。

蓮の花を間近に見る&撮影するなら遊歩道から。全体を撮るなら、池を分断する「水鳥の道」からがオススメです。

また蓮に似た水生植物で、絶滅の恐れがあるスイレン科の「オニバス」という植物に出会うことができます。京都府内では唯一こちらの池だけで自生しているそうです。
葉の直径は2mにもなりますが、一方花は4cmほど。全体が鋭く硬いトゲに覆われているのが特徴で、濃い赤紫の花を咲かせます。

その年の気候によって花が咲かない年もあるそう・・・。今年はさて、どうなるのか!?オニバス開花情報については、JR亀岡駅観光案内所に問合せして確認してください~。

  • 平の沢公園
  • 京都府京都府亀岡市馬路町
  • 0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)
  • JR嵯峨野線「亀岡」駅から亀岡市ふるさとバスで「池尻」下車徒歩1分、京都縦貫自動車道「千代川」ICから車で8分
  • 見学自由
  • 駐車場あり

世界に認められた希少な品種「大賀ハス」

綾部市・極楽寺

見頃:7月中旬〜8月初旬

ここ極楽寺では、二千年の眠りから覚めた「大賀(おおが)ハス」と呼ばれる、非常に珍しい貴重な蓮の花を観賞できます。

「大賀ハス」は日本の古来種で、昭和26年に千葉市検見川で故・大賀一郎博士が発見。三粒の内の一粒から増やされたものだと言われています。

翌年、見事に花開いた時は生物の奇跡として世界中が驚き、さらに翌28年にはドイツの国際園芸博覧会でも開花。国際的に認められ「大賀ハス」と名付けられたのだとか。

その後、千葉県が所持していた「大賀ハス」の種数粒が極楽寺に寄進され、例年見事な花を咲かせています。

早朝、タイミングが良ければ蓮の花が開く際のポーンと音の出る瞬間が見られるかも。周囲の里山の風景を背景にすると、風情のある写真が撮れます♪

坂道を上がり、池の周囲に近寄って撮影してみましょう~。

  • 極楽寺
  • 京都府綾部市白道路(はそうじ)町鎌倉田34
  • 090-9547-7153(大槻/おおつきさん)、090-6975-7218(千原/ちはらさん)※いずれもお寺の総代さん
  • JR山陰線「綾部」駅から車で15分、京都縦貫自動車道「綾部」ICから車で10分
  • 見学自由
  • 駐車場あり10台(ただし法要など催事で込み合う場合があります)

「関西花の寺二十五ヵ所」第2番札所の美しい蓮園

綾部市・楞厳寺(りょうごんじ)

見頃:7月中旬〜8月初旬

春はミツバツツジ、夏は蓮の花が咲き誇る楞厳寺。“あじさい寺”“ぼたん寺”など、花の名所ともなっている関西一円の「花の寺」25寺が集まって結成された「関西花の寺二十五ヵ所」の第2番札所とされています。

約100年余り前、檀家さんが数株定植して以来、長年親しまれてきた楞厳寺の蓮。一度は、原因不明のまま突然全滅する事態に見舞われたそうですが、2012年から檀家さんが蓮池の隣の水田に、新たに1千株の苗を定植したところ、翌年から花を咲かせるようになったのだとか。

現在は20種類以上のピンクや白色の花が美しく蓮園を彩ります。今年も6月下旬から蕾が付き始め順調に生育中、7月中旬には見頃を迎える予定です。

蓮が咲いている側の畦道には自由に入ることができるので、間近から撮影することができます。西側の畔道から東へ向かって撮影すると、自然の中に溶け込んだ蓮が美しく映えますよ♪

どこから見ても絵になり、四方全体をぐるっと回れるので、お気に入りのビューポイントを見つけてみてくださいね!

  • 楞厳寺(りょうごんじ)
  • 京都府綾部市舘町楞厳寺6
  • 0773-47-0043
  • JR山陰線「綾部」駅から車で15分、京都縦貫自動車道「綾部」ICから車で10分
  • 見学自由
  • 駐車場あり(普通車30台、3カ所あり)

京都府下最大級!35種類もの美しい蓮&イベントも開催

宮津市・日ケ谷 花蓮の里公園

見頃:7月中旬〜8月下旬

宮津市の山間、日ケ谷地区にある「花蓮の里公園」は休耕田を広場として整備されたもので、約20a(アール)と会場自体は大きくはないものの、およそ35種2000株もの蓮を見ることができます。

また、蓮だけでなく、15種類の睡蓮もあり、府下最大級に近い数の蓮と睡蓮が植えられています。

ここでも約2000年前の地層から発掘された種を育成した「大賀ハス」が見られます。

7月28日(日)には、花蓮の里公園「水生動植物公園 憩いの場」にて「観蓮会」が開催されます(10:00〜14:00)。

日ケ谷そば、蓮おこわ、蓮うどんのほか、地元農産物や加工品などの模擬店も出店予定。商品の数には限りがあるので早めに行くのがオススメ!

イベント当日は、旧日ケ谷小学校グランドを駐車場として利用可能です。

  • 日々谷 花蓮の里公園
  • 京都府宮津市日ケ谷5126
  • 0772-27-1911(花蓮の里同好会 土井さん)
  • 京都縦貫自動車道「与謝天橋立」ICから車で約30分
  • 見学自由
  • 駐車場あり
  • 記事提供:KYOTO SIDE
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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