京都のもうひとつの祇園祭~“海の祇園祭”とも呼ばれる伊根祭~

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2019/07/17

7月――京都市内では日本三大祭のひとつ・祇園祭で賑やかになる季節ですね。

そんな中、京都府北部“海の京都”エリアにて、舟屋群の町で知られる伊根に「海の祇園祭」と呼ばれるお祭りがあるのをご存知ですか?

今回は、伊根町で地域の人に大切に守られてきた伝統ある「伊根祭」(亀島四地区の祭り)をご紹介します。

伊根祭は300年以上昔の江戸時代から守り継がれているお祭りで、海上安全、大漁、五穀豊穣を祈願します。

伊根町にある八坂神社は、京都市内にある八坂神社から牛頭天皇(ごずてんのう)を勧請したと伝わり、京都の祇園祭と同じ牛頭天皇を祀っているので“海の祇園祭とも呼ばれているのです。

この伊根祭は正式には伊根町の「亀島地区」のお祭り。例祭では祭礼船と神楽丸による船渡御が行われますが大祭の時には船屋台四機が出そろい大変豪華で「海の祇園祭」と呼ばれます。

ほかの地区にも筒川祭や本庄祭、朝妻祭などそれぞれ地区ごとのお祭りががあります。

また、大祭の時に出る4台の豪華な船屋台は、艫太を7~8艘からめたものを土台にし、その上に屋台を組み上げていきます。果たして今年は見られるのでしょうか…?

伊根祭は毎年7月の最終土日に開催されます。今年は72728日!


祭はお昼の1230分からスタートし、1日目の宵祭では、神楽舞や棒・太刀振り、雅楽・稚児舞が行われます。夜に行われる宵宮では一文字提灯をあげて八坂神社へお参り。

2日目の本祭では、猩々緋や八坂・八幡神社の幟や傘鉾・鉾を立てた祭礼船が亀島(耳鼻地区)から高梨地区の宮の浜、八坂神社を目指します。

これに立石地区から神楽丸船が加わります。続いて、八坂神社の境内では小中学生による棒振りや神楽が奉納されます。子どもたちのかわいらしい姿にも注目です!

そして、八幡神社、青島の蛭子神社へ向かい、対岸の耳鼻地区(ニビ地区)の「まるいち」前で傘鉾を納めて伊根祭は終了となります。

また、今年の伊根祭の見どころは昨年に改修されて綺麗になった両爺媼(りょうとんば)。これは、健康長寿を祈願するものなのだそうです。28日の本祭で傘鉾に乗っているので探してみてくださいね。

いかがでしたか?伊根祭り(亀島四地区)の人々によって大切に守られてきた伊根祭。“海の祇園祭”と呼ばれる大祭の時に出る海に浮かぶ船屋台の迫力ある光景を一度は見てみたいですね♪

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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