トランプが日米安保を破棄する考えを側近に漏らしていたことがわかり、G20前から猛烈な物議を醸しました。先日の過剰接待はいったい何だったのでしょうか。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2019年6月26日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
イランまでお使いに行ったのに?個人的な信頼関係と外交は無関係
日本に不満たらたらのトランプ
ブルームバーグがリーク記事として、「トランプ米大統領が最近、日本との安全保障条約を破棄する可能性についての考えを側近に示していたことが分かった」と報道したことから、G20を前から猛烈な物議を醸しました。
※参考:トランプ大統領、日米安保破棄の考え側近に漏らしていた-関係者 – Bloomberg(2019年6月25日配信)
同盟国であろうと何であろうと、「不公平」こそがトランプの大きなベンチマークとなっているようで、日米安保条約は米国にとって不公平だと言い出しているようです。
トランプ氏は同条約について、日本が攻撃されれば米国が援助することを約束しているが、米国が攻撃された場合に日本の自衛隊が支援することは義務付けられていないことから、非常に不公平感を感じているようです。
これで憲法改正だけが望みの安倍首相は、改憲で国防軍を組織して、米国防衛に乗り出すことになるのでしょうか?
まぁなんとも恐ろしい変化球を投げてきているようにも思われますが、実は結構、本心なのではないかと思われます。
強固な日米関係とかいう話は、一体どこへ行ってしまったのか?ゴルフに相撲に炉端焼きは何の足しになったのかが、いまさら疑われる事態となってきました。
個人的な信頼関係と外交はまったく関係がなかった
安倍首相がトランプ訪日で行った過剰接待は、日本の企業ならよくある話です。ある意味、サラリーマンにはそれなりの共感を得ることができたのかもしれません。
しかし、こうしたやり口は「安倍・トランプの個人的な関係」は高めることができているのかもしれませんが、結局のところ、本質的な「国と国との関係」を築くことにはなんら役に立っていないことがあらためて明白になったといえます。
この甚だしい勘違いを早いところやめないことには、日本の外交はもうメタメタで話にならないところに追い込まれてしまいそうです。