趣のある旅をしよう。日本国内を現役で走る「SL列車」10選

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2019/07/22

移動中に眺める景色は、旅の醍醐味のひとつ。新幹線からの景色も素敵ですが、昔ながらの風情ある乗り物で、ゆっくりと風景を楽しみながら旅するのもいいものです。

そこで今回ご紹介するのが、蒸気機関車(SL)。都心ではほとんど姿を見なくなりましたが、実はまだまだ現役で走っているSLがたくさんあるんです。各SLの特徴を、見どころと合わせてご紹介します。

SL冬の湿原号/北海道

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釧網本線の釧路駅、標茶駅・川湯温泉駅間で運行している「SL冬の湿原号」は、毎年、1月から3月までの期間1日1往復運行している臨時列車。

釧路湿原を縦断するため、エゾジカやタンチョウなど北海道ならではの珍しい動物を頻繁に見られるのが最大の特徴。一度の運行に、約400人が乗車するという非常に人気の高いSLです。

SLふらの・びえい号/北海道

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富良野線の旭川駅・美瑛駅と、富良野駅間で運行しているトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」。SLがけん引する場合には、「SLふらの・びえい号」という名称で呼ばれます。

富良野・美瑛ノロッコ号image by:photoAC

富良野や美瑛の丘に咲き乱れるラベンダーや、雪に覆われた山々など、他のSL旅行では味わえない特別な風景を楽しめます。

SLばんえつ物語/福島県

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福島県の磐越西線の新津駅から、会津若松駅間を運行している臨時快速列車「SLばんえつ物語」。毎年、4月から11月までの土曜・休日を中心に運行しています。

磐越西線の美しい景色が一望できる「オコジョ展望室」や、実際に投函可能な郵便ポストを設置している「パノラマ展望室」など、バラエティー豊かな客車が用意されているため、楽しい気分にさせてくれます。


SLもおか/茨城県・栃木県

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茨城県の真岡線下館駅から、栃木県の茂木駅間を運行している「SLもおか」。毎週土曜日と日曜日に、1往復ずつ運行しています。


けん引するSL「C12 66」「C11 325」は、どちらも昭和初期から昭和20年代に製造されたというレトロなSL。いずれの停車駅も、城下町や史跡にあふれた観光コースがあるため、どの駅で下車してもディープな観光を楽しむことができます。

SLぐんま みなかみ/群馬県

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上越線、高崎駅〜水上駅間にて運行している「SLぐんま みなかみ」。利根川沿いを、時速約50kmのペースでゆっくりと走るため、車窓に流れる風景も普通のSLより心なしか穏やか。

途中、渋川駅にて30分程度の停車時間が設けられているため、汽車から降りて写真を取るのもおすすめです。

SLパレオエクスプレス/埼玉県

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埼玉県の秩父本線熊谷駅と三峰口駅間を走る「SLパレオエクスプレス」は、東京都心から最も近い場所にあるSL。毎年3月中旬から12月初旬に運行されます。この特徴的なネーミングは、約1,300万年前に絶滅したとされる「パレオパラドキシア」というカバのような生物が、この地に生息していたことに由来しているのだそう。

地域の人気観光アクティビティ「長瀞ラインくだり」の本部がある、「長瀞駅」にも停車することから、多くの観光客が利用しています。

SL急行/静岡県

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静岡県の大井川鐵道が運行している「SL急行」は、大井川鐵道・大井川本線の新金谷駅と千頭駅間を結ぶ路線。

日本では、唯一ほぼ全日運行している貴重なSLです。ここで使用されているSLは、なんと昭和10年代に製造されたもので、客車も戦前から戦後にかけて製造されたものを使っているのだそう。

同路線は、イギリスの人気幼児番組「きかんしゃトーマス」をモチーフにした、「きかんしゃトーマス号」が運行されていることでも知られています。

 


SL北びわこ号/滋賀県

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滋賀県米原駅、木ノ本駅間を走る「SL北びわこ号」は、毎年2月、10月、11月の日曜・祝日やゴールデンウイークに運行するSL。

2019年からは、鉄道ファンの間でも知名度の高い「デコイチ」こと、D51形のSLが車両をけん引。約22kmの距離を約40分かけてゆっくりと進行するため、琵琶湖周辺に広がる田舎の風景をのんびりと楽しめます。

SLやまぐち号/山口県・島根県

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山口線の新山口駅から、島根県の津和野駅間を運行している「SLやまぐち号」は、毎年3月中旬から11月下旬までの週末と祝日に1日1往復運転するSL。また、夏休みやゴールデンウイークなどの時期も運転します。

けん引するのは、C57形とC56系のSL。客車は、明治風・大正風・昭和風・欧風と、当時の客車を再現したものが用意されており、それぞれで異なる雰囲気を味わえます。

SL人吉/熊本県

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熊本駅から人吉駅間で運行している「SL人吉(ひとよし)」は、毎年3月から11月までの金・土・日曜日・祝日、そして夏休み期間中に1日1往復運転しているSLです。

最上川・富士川と並び、日本三大急流に数えられる「球磨川」を何度も横断するのが最大の特長。車窓に広がる雄大な自然に、心奪われること請け合いです。

明治〜昭和にかけての、レトロな雰囲気を味わいながら沿線を旅できるSLは、ストレスに満ちた日常生活を忘れるのにぴったり。「最近ちょっと疲れてるな」と感じたら、SLを使ったノスタルジックな旅に出るのも良いものですよ。

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