夏本番を迎えるにあたり、目下の心配のひとつといえば「熱中症」ですよね。そこで!今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、 熱中症対策に有効なモノ、そして逆におすすめできないモノを紹介してくださっています。
コミケでの熱中症対策
我々さんのところで夏のコミケットでの告知が始まりました。
長蛇の列が予想される上に、真夏です。夏のコミケ会場は炎天下になりやすいので暑さ対策が必須です。感覚的には真夏のビーチに行く(ただし靴はビーチサンダルはNG)という感じで考えておけばよいでしょう。
熱中症対策はまずは、軽装であること(白っぽい服がいい)と帽子を欠かさないこと。帽子は邪魔にならない小さいもので、やはり白色のような薄い色のほうが好ましいです(黒は光を全部熱に変換するので熱い)。日傘はコミケでは危ないのでNG。帽子です。汗をかくのでメイクをする人はウォータープルーフでないと顔が溶けます(笑)。
鞄の中に凍ったペットボトル1本、凍ってないものを1本。スポーツドリンクとお茶か水という感じにしておきましょう。モンエナのような濃い甘いものやコーヒーなどは自殺行為なのでスポドリと水っぽいもの…という組み合わせです。1本を凍らせて(コンビニに売ってる凍ってるものでもOK)もう1本は普通に飲める状態にしておくのがベスト。
水分補給は喉が乾いたらすぐ飲む方がベスト。すごく汗をかくのでそもそも尿が出にくいのでトイレのことはあまり考えないで1時間にコップ1杯程度の水分補給は絶対しましょう。
家から行く人は手のひらサイズの保冷剤を保冷バッグにいれて数個持って行くとかなり無双できます。脇や内もも、胸元(女性ならブラのパッド入れの中に)いれることで、驚異的なクーリングが可能です。
また首からタオルをかけるのもオススメです。特に気化熱タオルはかなりオススメ。
● 冷感タオル(amazon)
別にこの商品である必要は無いですが、薬局などで売られている冷感タオルは濡らしただけで、気化熱でかなり冷やしてくれるのでペットボトルの水やお茶とあわせて少し湿らせて首にかけておくとかなり涼しいです。
逆にオススメではないのは冷感スプレー。メンソールの冷感効果で冷たく感じて、炎天下ほど冷たく感じる強いものも売られています。「冷たく感じる」だけで「冷たくならない」ので熱中症待ったなしです(笑)。
また携帯扇風機も気温が体温より高いとただのドライヤーです。
ポケットクーラー、ホッカイロの逆のやつ。効果的ではありますが、所詮は硝酸アンモニウムの吸熱反応を利用したものなので、冷温はマジで一瞬です。重さのわりにコスパもどうしようもないので、1、2個非常用に持ち歩く程度で過信は禁物です。
せっかくの楽しいイベント、熱中症には気を付けて楽しみきりましょう!
なお、冒頭でウォータープルーフなメイクについて触れましたが、ポータルにりりか先生の「夏場崩れない調合コスメ」という記事があるので、気になる人はぜひご一読を。
● 【寄稿:淡島りりか】理系女子の選ぶ、夏場崩れない調合コスメ
● アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら
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