副業を始めるなら、法人と個人事業主のどちらがいいのでしょうか。
最近、話題のキーワードと言えば“副業”。あなたも1度は考えたことがあるかもしれません。しかしそうなると、気をつけたいのが「どのように事業化するのか?」と、その「費用」。中でも要注意なのが税金関係です。
サラリーマンの税務処理は通常、会社が代わりに行ってくれています。けれども「もう1つ事業を持つ」となると、基本は自分で行わなければなりません。
そこで今回は、副業を始めることで想定される注意点などについて、私の実体験を交えながらお話ししていきたいと思います。(俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編)
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2019年6月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任する。2012年の独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、マネープランの実現にコミットしたマネースクールを共催。自らの経験を書にした『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが10万部超えに。著作累計は44万部。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも数多く寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を3年連続で受賞している。
アルバイトの掛け持ちは悪手?サラリーマンが副業で成功する方法
大手銀行も副業を認めはじめた
先日、みずほフィナンシャルグループが「今年度中に社員の副業を認める人事制度を導入する」方針であることを発表しました。
※参考:みずほFGが副業解禁 メガバンクで初めて容認:日経ビジネス電子版(2019年6月5日配信)
メガバンク初の取り組みに、社会の変化が加速していることを実感せずにはいられません。
「サラリーマン+アルバイト」はおすすめできない
当メルマガでは、以前からハイブリッド・クワドラントを推奨しております。
クワドラントとは、ベストセラー作家のロバート・キヨサキ氏が『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(ロバート・キヨサキ著、筑摩書房、2001年)の中で提唱した、新しい概念です。
キヨサキ氏は同書の中で、「世の中のすべての職業は、サラリーマン(E)・自営業者(S)・ビジネスオーナー(B)・投資家(I)の4つに分けられる」と言い、これをクワドラントと名付けました。
ハイブリッド・クワドラントは、この考え方を応用したものです。「現在のように、社会制度だけで明るい老後が見通せない時代には、複数のクワドラントを持つことで、収入アップとリスク分散を図ろう」というものです。
ただし、これには注意点があって、特に“サラリーマン+サラリーマン(アルバイトを含む給与所得者の掛け持ち)”は、オススメできません。サラリーマン(E)を掛け持ちすることは、必然的に労働時間が長くなります。
何か新しいことを始める際は、どうしても時間の投入が必要な時期もありますが、問題は時間単価です。経験を売る場所である個人事業主(S)と異なり、サラリーマン(E)より低い単価で時間の切り売りをする人が多いのです。