【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】NIBOSHI TSUKEMEN 凪 新宿ゴールデン街店新館

NIBOSHI TSUKEMEN 凪 新宿ゴールデン街店新館@西武新宿にて、濃厚煮干つけめん(中)。

本年4月13日にオープンした、『株式会社凪スピリッツ』率いる『凪』の新店。

しかも同店は、現在、怒涛の勢いで多店舗展開している『 すごい煮干ラーメン凪』の新店舗ではなく、これまでどの店舗でも提供してこなかった新メニューを提供する、純然たるニューブランド店。

主張を極力抑えたスタンダードな屋号から、つい、新ブランド店であることを看過してしまいそうになるが、こういう趣向も『凪』グループ特有の遊び心によるものなんだろうなあ。(…などと、勝手に心中を想像してみる(笑))

店舗の場所は、新宿歌舞伎町のエリア内。

『天下一品歌舞伎町店』や『神座新宿店』がある通り沿いと言えば、ピンと来る方もいらっしゃるのではないだろうか。最寄りの西武新宿線・西武新宿駅からは、徒歩3分程度といったところ。

同店は、その屋号から察することができるとは思うが、つけ麺をメインに提供。

基本メニューである「濃厚煮干つけめん」を「中盛」で注文することとした。

つけ麺の完成を待つ間、店内に漂う仄かに懐古的な「和」の雰囲気に身を委ねてみる。多店舗展開している『すごい~』とは異なる、そこはかとない高級感があり、中々落ち着くな。

待ち時間10分弱で、注文の品が完成。

まずは、スープをレンゲで掬い、ひと口啜ってみた。

結論から。これは美味い、美味過ぎる!!

巨岩のようにドカンと鎮座する動物系素材の存在感が、スープが唇に触れた刹那、食べ手を圧倒。

煮干しのうま味の演出方法は、従来と同様、極めてドラスティックだが、動物系出汁を、従来にも増して多用することで、煮干し一辺倒とは一線を画した複層的な味わいを築き上げることに成功している。

アグレッシヴな煮干しのエグ味を、動物系出汁とタレの両者が巧みに制御し、この1杯ならではの「アピールポイント」へと転化。

いつものことながら、ラーメンという食べ物のことを熟知したギミックに感心させられることしきり。

率直に申し上げて、中々できるものではないと思う。

『新宿だるま製麺』製の、モッチリとした太麺、ピロピロ感が豊かな超極太幅広麺も、スープを過不足なく持ち上げ口元へと運び込む絶品。

気が付けば、つけ麺のスープまで、スープ割りする暇もなく飲み干してしまっていた。

いつもの『凪』の店舗にも増して、ハイレベルな1軒。

足を運ぶのであれば、認知度がまだ低い今が絶好のチャンスだ!