新宿、だけど箱根の温泉。大都会の空を独り占めする旅館「由縁 新宿」

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2019/08/10

伝統的な旅館の良さを現代に合わせて“編集”した、新しいタイプの旅館「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」が2019年5月、新宿にオープンしました。

最上階にある大浴場では、箱根から直送された温泉露天風呂に浸かりながら、新宿の摩天楼を一望する贅沢なひとときを楽しめます。それではさっそく、新宿に現れた“都会のオアシス”をご紹介します。

都会の喧騒を離れ、大人の時間を楽しむ

image by:Richie Chan/Shutterstock.com

新宿は、東京都内でもっとも人が集まり、行き交う場所といっても過言ではありません。その新宿は、江戸時代に甲州街道沿いに設置された「新しい宿場町」として、その時代から数多くの人が行き交う町としてにぎわってきました。そんな宿場町の名残を残す新宿に「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」が開業したのです。

日本特有の宿泊施設である「旅館」には、その発展の過程において日本のおもてなし文化が凝縮されていったといわれています。

「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」の名称にある由縁は、「ことの起こり」や「由来」を意味します。同施設では、旅館の本質的な要素を見つめ直し、客室のデザインやサービスに至るまで、現在の宿泊客のニーズに合わせて“編集”しているそう。

純和風の数寄屋門は、いかにも旅館といった雰囲気。ここが大都会・新宿であることを忘れてしまうほど image by:岡田すみえ

だからこそ、エントランスの佇まいは切妻屋根の平屋建ての温泉宿かと思いきや、奥には18階建てのビルという対照的な建物で構成されているのです。

さらに客室の布団の敷き込みを省いたり、食事が含まれていない宿泊プランを設けるなど、従来の旅館のサービスを見直すことで、手ごろな料金かつ、自由なスタイルでくつろげる滞在を提案しています。

最寄り駅の新宿三丁目駅から徒歩8分ほどで、JR新宿駅からはタクシーで1メーターの距離とアクセスは抜群。

周囲に目立つ看板はありませんが、もし迷ってしまったら、靖国通りから一本奥に入った東京医大通りの「セブンイレブン東京医科大前店」を目指すといいでしょう。宿の入り口は、そのコンビニ向かい側になり、瓦屋根の平屋と紺色の暖簾が目印です。


image by:ONSEN RYOKAN 由縁 新宿

入り口の数奇屋門をくぐり、石畳のアプローチを進んでいくと、四季を感じる庭や手水鉢など伝統的な和のしつらえが目に飛び込んできます。先ほどまでのビルに囲まれた都心の喧騒とは異なる、深い静寂に包まれた和の空間が広がっているのです。

image by:ONSEN RYOKAN 由縁 新宿

それではさっそく建物のなかへ入り、フロントへ。フロントやレストランなどの共用部にはヒノキやスギなど白木の無垢素材、和紙、漆を模した天板などの素材で、「陰影」を意識した日本らしい繊細な表現を随所に施しており、季節の迎え花や着物スタイルのスタッフが出迎えてくれます。

image by:岡田すみえ

館内には「日本の工芸」をテーマにしたアート作品が点在しています。エレベーターホールの壁面には、和紙と石膏で作られた作品で、1階は“菊のつぼみ”が描かれています。そのまま上の階へ行くと、“菊の花が咲いた”作品が飾られているので、ぜひチェックしてみてください。

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