トランプ大統領の言動の過激さと一貫性の欠如は常軌を逸している。そこでついに、事態を憂慮した全米精神医学会の専門医6万人がついに立ち上がったという。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2019年8月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
精神科医たちが本気で心配?「政治家は嘘をつくが、限度がある」
トランプ大統領は大丈夫か?
ぶっちゃけ、トランプ大統領の言動の過激さと一貫性の欠如は常軌を逸している。
北朝鮮が繰り返しミサイル発射実験を繰り返していても、「金正恩委員長から素晴らしい手紙を受け取った。米韓合同演習には気分を害していると書いてあった。実は自分も同じように思っている。なんでアメリカが韓国を守るために合同演習と称して多額のお金を出す必要があるのか疑問だね。即刻あんな演習は止めるべきだ」。
同盟国との間で合意している演習の最中に「お金がもったいなから止めるべきだ」といった発言を平気で世界に発信するのは、異常としか言いようがない。
思い起こせば、大統領に就任した初日に「TPP交渉は止める」と一方的に宣言。
これだけ地球温暖化が深刻化しているにもかかわらず、「地球は氷河期に突入している。温暖化なんていうのは嘘で、フェイクニュースだ」と叫んで、パリ協定から離脱。
同様に、イランとの核合意もヨーロッパや国連の安保理常任理事国の反対を無視して、勝手に脱退。
先日、トランプ大統領は「米海軍の軍艦がイラン革命防衛隊のドローンを撃ち落とした」と自慢げにツイートした。
しかし、実際にはアメリカの軍艦「ボクサー」が誤って自国のドローンを撃墜しただけの話である。
一事が万事で、人の話を聞かない。
どうも、トランプ大統領は現実と幻想の区別がつかなくなったようだ。
6万人の精神科医が立ち上がった
そこで、事態を憂慮した全米精神医学会の専門医6万人がついに立ち上がった。
「合衆国憲法第4条に照らし、大統領の職務を遂行できない状態にあると判断せざるを得ない。即刻辞任を求める」というわけだ。
「このまま放置すれば、アメリカはイランやベネズエラと無意味な戦争に突入しかねない」。
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