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前途多難。それでもワークマンは、ユニクロの牙城を崩せるのか?

ユニクロなどファストファッションをお洒落に着こなすロジックを解説する大人気メルマガ『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える 洋服の着こなし&コーディネート診断』。その著者・MBさんが、いま若い女性まで新たな顧客として取り込み始め急成長している「ワークマン」の商品でお洒落になるコーディネートを、ビジネス分析とともに詳しく解説しています。

ワークマン総評「生産背景と目的から見る”甘さ”から、ユニクロ超えならず」

昨今注目されているワークマンですが、今回はワークマンのカジュアルアイテム、ブランド展開、コーディネートについて徹底的に語ります。果たしてワークマンは第二のユニクロになれるのか? 専門家であるMBが論理たっぷりに、またビジネス観たっぷりに語ります。

アウターの一部は確かに「ユニクロ超え」

ワークマンの店舗数はユニクロと近くまた作業服とは言え洋服を作ってきた歴史も長い。条件だけで言えばユニクロ並みのコスパ品を作ることが可能であり、「ユニクロの牙城を崩すことが出来る唯一の企業」とも言えるでしょう(店舗数で言えばユニクロよりしまむらが上ですが、しまむらは型数が多くまた店舗により商品展開が異なるためロットは比較的少なめ。ユニクロのように巨大ロットでモノを作ることに慣れてるわけではない)。

洋服の値段は工業生産的な論理で決定されます。数が多ければ多いほど単価は安くなる、基本的にはただそれだけの話なので、ワークマンはその点他企業よりも大きな優位性を持っていると言えるでしょう。

で。肝心のモノを見ると確かにコスパは凄まじいです。
例えば

オススメアイテム

BRAND:ワークマン
ITEM:透湿レインスーツSTRETCH
PRICE:4,900円
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=661

コーディネートは後述しますが、こちらのマウンテンパーカーは多分世界一レベルでコスパが良いです。アウトドアでよく見る透湿防水素材(雨など外部からの水を防ぐ上に内部の蒸れは逃すハイテク機構。都市生活でよくある外は寒いけど電車の中は暑いといった様な状況でも快適に過ごせる。電車の中で汗だくにならない)を使ったマウンテンパーカー。GORE-TEXなどでおなじみですね。

市場で買えば1万円未満のものなどほとんどないハイテク素材のマウンテンパーカーですが、こちらなんとパンツとセットで4900円と驚異的な価格設定。勿論透湿防水と言ってもスペックがあります、例えばプロユースのGORE-TEXなどに比べれば機能性はやや劣りますが、それでもこのクオリティで1万円を切って提案しているところはおそらく世界中探してもほぼ無いでしょう。パンツとセットなんて聞いたこともありません。

※参考「ブロックテックパーカ」


https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/404362/

ユニクロも数年前からアウトドア需要を見越して ブロックテックという自社開発の透湿防水素材のアイテムをローンチしていますが…正確なスペック比較をしているわけじゃありませんが(そもそもどちらの商品も都市生活においては十分なスペックなので比較の意味がないと思ってしていません)個人的にはワークマンの方が素材感は上だと思ってます。

ブロックテックパーカー(コート類のブロックテックとマウンテンパーカー類のブロックテックは微妙に違うので注意、ここではマウンテンパーカーの話です)は柔らかくテロンとした素材感でハリがない。だからこそインナーとしても使える汎用性がありますが、その分マウンテンパーカーの特徴である首元部分が寝やすいため小顔効果に欠けるのが難点です。

他方ワークマンのこちらのアイテムは固い素材でハリがある。インナーに入れるとゴワつく反面、首元が立ちやすく小顔効果があり、また固めの素材のため体にフィットせずシルエットを美しく見せてくれます。(柔らかい素材は体の線を拾ってしまうため体型が分かりやすくなる、逆に固い素材は体の線を拾わないため体型をごまかせます。)

値段で比較しても定価はワークマンの方が安い。ただユニクロの方がデザインはシンプルで万人にウケやすいとは思いますが、逆に言えばそれは「つまらない」とも捉えられる。

ワークマンの方はアウトドアのデザインを詰め込んでおり地味にならない。胸元の止水ZIPや脇下の切り替えなど、「やりすぎ」ではない程度のデザインを盛り込んでおりシンプルだけど地味にならないオシャレ感のあるものに。もちろん好き嫌いがあると思うので「ワークマンの勝ち!」とまでは思いませんが、少なくともブロックテックを買うときにもう一つ「悩む選択肢」にはなるでしょう。このアイテムに関しては十分「ユニクロ一強の牙城を崩している」と言えます。デザイン的にもスペック的にも。

とりわけアウター類に関しては「ワークマン感」はほぼ無く、名品が多かったです。安く手頃で形もよく機能性も高くデザインも悪く無い、そんな印象でした。

コンセプトが甘くまだまだ発展途上な部分も

では全てが全てワークマンが優れているか、と言われると決してそうではありませんでした。上記の通り巨大で豊富な生産背景を持っておりモノ作りのレベルは高い。しかしあえて辛辣なことを言わせていただくと「コンセプトが甘すぎる」と個人的には思います。

https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=6058

https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=5918

https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=6091

例えばこれらの商品は10年以上前の楽天市場で見かけたような酷く粗雑なデザイン。もちろん作業着としては優秀なのでしょう。ポケット類が多く動きやすく機能的、頑丈さもあり旧来のワークマンとしては文句ないものだと思います。しかしながら街着として考えるとあまりにもトレンドを意識していない、デザインがあまりにも古くチープです。

私は「洋服は文脈である」となんども説いています。例えばディオールのコートでもセリーヌのスキニーでも使い方を間違えれば野暮ったくなります。他方で楽天の安っぽい服でも使い方が真っ当であるならばおしゃれに機能することもあります。全ては文脈であり正解は常に相対的。「これを買えば絶対間違いない」「これを買うのは絶対間違い」ということはほぼありません。

上記の商品も「作業用として」は優秀なものだと思います。また、極めて限定されたある特定の着こなしにおいては「おしゃれ」に機能させることも不可能ではないでしょう。しかしこのメルマガでピックアップするような「良品」ではありません。誰もが使いやすい、トレンドデザインに優れている、シルエットが綺麗、、、どれも該当しません。相当のコーディネート力がある人ならなんとか着回せるんじゃない?レベルです。限りなくNGに近いアイテムだと思います。

お客様をどうしたいのか?目的が定まっていない

なにが言いたいかというと・・・
ワークマンの問題点は「街着用の服と作業用の服をハイブリッドしてる」点にあります。実はワークマンはカジュアル業態店舗である「ワークマンプラス」においても、「街着専用に開発した商品」が一点たりとも無いそうです。全て作業服として使える従来的なワークマンとしての商品であり、ワークマンプラスはその中で「街着として使っても違和感のない服」を集めた業態だそうです。ここに大きな問題があると私は感じました。

上記の通りですが
「作業着として優れている」という文脈から導き出すデザインと、
「普段着として優れている」という文脈から導き出すデザインは、
全くもって異なります。

その中でたまたま交差点を見たのが「アウター類」です。上記で紹介した通りマウンテンパーカーは作業着としても日常着としても優れたものです。しかし例えば紹介したものの「セットのパンツ」などは日常着としては酷すぎる出来です。

シルエットはなに一つ考えられていない。ただ「雨を防ぐ」くらいにしか捉えてないでしょう。オマケにしてもひどい出来です。着用感もラバーの質感が不快で蒸れも起こりやすい。もちろん作業用としては及第点なのでしょうが、日常着としては目も当てられないレベルです。

街着として提案している限りはワークマンプラスは「お客様をオシャレにする」という洋服ブランド共通のミッションを持っているはずです。
しかしながら「作業着」というくびきの中でそれを行おうとしているため、「イマイチおしゃれにならないけど、まあいいか」という妥協を感じます。作業着を目指すのか街着を目指すのかコンセプトがどっちつかずで甘いため、「たまたま交差点を突くことが出来たアタリ品」以外はなんとも言えない野暮ったさに溢れているのです。

条件がある分、ユニクロにはまだ劣る

実はこれ考えてみたら仕方のないこと。
「ワークマンは800店舗あり、だからこそロット数が多く、単価を安くできる」と書きましたが、つまり「既存800店舗で売れるもの」じゃないと高コスパを実現できないのです。

街着業態である「ワークマンプラス」はまだ数店舗しかない。この数店舗だけで展開する商品を作ってしまえば、並のブランド以下のコスパになる可能性もあります。だから彼らは「作業着として売れるもの」を前提条件に持ってくるしかないのです。

とりわけ難しいなと感じたのはパンツ類です。
パンツのシルエットは全くと言っていいほどトレンドを意識していない。ボリュームある作業靴を合わせるためか裾幅は甘いし、その割にモモ幅は細くなっているため歪な印象を受けます。

「体を美しく見せる」という目的によって作られているユニクロ製品と
「(作業着として使える範疇で)なるべく美しく見える」という目的によって作られているワークマン製品とではやはり差が出てしまうのですね。

VMDもまだまだ甘い

※参考画像「ワークマン店内」


http://www.neqwsnet-japan.info/wp/wp-content/uploads/2019/08/L1009378.jpg

またVMD(商品陳列)もおかしいと思いました。
ワークマンプラスは街着として提案しているのか、純粋な作業着として提案しているのかが明確に区別されていません。ららぽーとなどのモールで「洋服屋さん」として入ってきた人が間違えてシルエットの悪い作業着を掴む可能性があるということ。

「お客様をおしゃれにしたい」という目的よりも「街着としても使えそうだから売ってみよう」という想いが透けて見える気がします。街着として提案するならせめてもっとコーディネート提案やそれに即した商品陳列をすべき。「お客様に良いものを与える」「お客様をおしゃれにする」そうした気概をあまり感じません。

試行錯誤の最中、ワークマンを応援したい!

と、比較的辛辣なことを書きましたが、まだまだ出来立ての業態で試行錯誤の段階でしょう。個人的にはアパレルのディレクターをどこかのタイミングで引き抜いてカジュアル用品としてのデザイン・見せ方・売り出し方を作り込み始めると化けると思います。

目的が散漫、コンセプトが甘いと書いてはいますが・・・「作業着と街着の融合」はおそらく出来ます。優秀なディレクターを引き抜いてこれるかが多分今後のワークマンを左右することになるでしょう。今のワークマンにはまだまだ「アパレル」の領域ではありません。ここからシフトして作業着としてだけでなくアパレルの方でもパイをとっていく気があるのなら、体制を整えないといけないのではないかと思いました。厳しいことを書くのはワークマンの規模に期待しているから。箸にも棒にもかからないメーカーならこのメルマガでは一切出ないので笑。

そして上記の通「当たり品とハズレ品の差がでかい」からこそワークマンは「楽しい」とも言えるかもしれません笑。発掘する楽しさがあるので、「これはアリかな?」「これはナシかな?」など考えながら試着しながら楽しむのも良いでしょう。しかももしハズレても数千円で買えるものがほとんどなのでダメージが少ない。ある意味レディースの「しまパト」に似てますね。

なにせ800店舗、ワークマンが本気を出せばユニクロの競合になることだって出来るでしょう。今国内はユニクロ一強、巨人すぎます。ビジネスは競争相手がいればいるほど当然サービスの質は向上するわけですから、ワークマンが巨大に成長してユニクロと肩を並べより良いものがより安く提供できる未来になることを期待しています。頑張れ!ワークマン!

・・・さてそんなわけでワークマン概要・総評でした。
ここからはコーディネートと「アタリ品」を紹介していきます。

ベーシックにカッコイイスタイルを作ろう

 

使用アイテム


BRAND:ワークマン
ITEM:透湿レインスーツSTRETCH
PRICE:4,900円
SIZE:L
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=661

使用アイテム


BRAND:MB
ITEM:MBスキニーver.2
PRICE:12,800円
SIZE:M
http://www.neqwsnet-japan.info/?page_id=11062

使用アイテム


(何故かTシャツがオンラインで展開されていません、店舗には在庫がある様です。
参考までに同素材のポロシャツを掲載しておきます。コーディネートで使っているのは同素材のTシャツタイプです。)
BRAND:ワークマン
ITEM:汚れが落ちやすい耐久撥水半袖ポロシャツ
PRICE:980円
SIZE:XL
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=6212

使用アイテム
BRAND:GU
ITEM:ダッドスニーカー
PRICE:2,490円
https://www.uniqlo.com/jp/gu/item/319564

色もデザインもシルエットも素材も全て完璧か

上記で説明したパンツとセットの超激安マウンテンパーカー。ご覧の通りですが「これノースフェイスだよ」と言われてもギリギリ信じられるかもしれません。高級アウトドアブランドと並べても見劣りしない素材感とデザインセンス。今回紹介する中でもベストofベストなアイテムだと思っています。

何より大きな特徴は首元の高さ。マウンテンパーカーは呼吸により体温が奪われないように首元が高くなっています。こちらもしっかりZIPをしめれば口元まで襟が届くほどです。

ご存知の通り首元が高いと小顔効果が働きます。なんども説明している通りですが、顔まわりに何かがあると顔は対比で小さく見えます。女の子は写真を撮るときに顔の近くにピースサインを置きますが、これは小顔に見えることを感覚的に知ってるからですね。

ユニクロのブロックテックは柔らかいソフトシェルな素材なのでどうしても首元がヘタレてしまい小顔効果が薄れてしまう(それでも普通の服よりは小顔に見える)のですが、こちらはハリがあるピンと立つため小顔効果著しい。顔の大きさは「八頭身」と言う通り、体のバランスを図る基準点です。顔が小さいと対比で手足が長く感じます。このアイテムを着用すると妙にシルエットや体のバランスが綺麗に見えますが、それは小顔効果のせいです。

もちろん機能性も抜群。透湿防水性がありストレスがありません。また春から冬にかけてシーズン問わずに使えるのもありがたい。この手の防水素材は薄手に見えても保温性が高いのでニットなどを着込めば冬にも十分使えます。始めは少し寒いのですが、歩いているうちに暖かくなります。

デザインもシルエットもなんの問題もないオススメマウンテンパーカー。トレンドライクなネオンカラーなのもグッときますねえ。

シンプルに、あとは好みに応じて

さてコーディネートですがここではあえてシンプルにまとめました。ネオンカラーのマウンテンパーカーはカジュアルな印象なのでなるべくドレスライクに合わせます。モノトーンと細身の黒スキニーでまとめました。足元は革靴でも良いのですがインナーにツヤ感のあるカットソーを使ったので、あまりキメすぎにせずスニーカーにしました。スニーカーはパンツと同色にすることであまり目立たせずにカジュアル感を抑えるようにしています。

もしインナーがカジュアルな素材だったら、もしもう少し色やプリントを入れたのなら足元は革靴などにするのが良いでしょう。このへんのバランスを意識して着こなしてみてください。スタンダードなマウンテンパーカーの着こなしですが、まずはこちらをお手本に。あとは好み次第でアイテムを切り替えて遊んでみると良いでしょう。

大人っぽくシャツスタイルでまとめたマウンテンパーカ

使用アイテム


BRAND:ワークマン
ITEM:透湿レインスーツSTRETCH
PRICE:4,900円
SIZE:L
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=661

使用アイテム


BRAND:UNIQLO
ITEM:エクストラファインコットンブロードストライプシャツ(ボタンダウン・長袖)
PRICE:1,990円
SIZE:XL
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/421177-37

使用アイテム


BRAND:UNIQLO
ITEM:ストレッチウールスリムフィットパンツ(ツイル)
PRICE:5,990円
SIZE:79
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/408502-69

使用アイテム


BRAND:MAISON SPECIAL/メゾンスペシャル
ITEM:グルカダッドサンダル
PRICE:27,000円
https://zozo.jp/shop/maisonspecial/goods/39672682/

夏の終わりを意識してサンダルを入れて

こちらは先ほどの着こなしよりも少し大人な印象にまとめたもの。先ほどはTシャツとデニムでしたがこちらはシャツとスラックス。その分少しだけドレス感は上がってますが、バランスはもちろん調整しています。

ここで無地のシャツを入れるのも決して悪いことではありませんが、少々キメすぎな印象も出てしまうのでここはストライプなどの柄物を挿すのがオススメ。シャツとスラックスでもキメすぎにならず程よいドレス感となるでしょう。

また靴は革靴だとキメすぎになります。こうした着こなしで革靴を選んでしまうとマウンテンパーカー以外が完全に「クールビズ」のようなスタイルになるので「外回りのサラリーマン」の様に見えること請け合い。「マウンテンパーカーはカジュアルだから…」とそこだけ捉えてると「他をとにかくドレスにしよう」と見失いがち。なんども繰り返す通りドレスとカジュアルのバランスはおよそ「7:3」が理想。あまりキメすぎても良くありません。仕事着にも見られてしまうからですね。

なので足元は少し崩しましょう。
ここではサンダルを合わせていますが、サンダルでなく例えばスニーカーでも良いです。ここでは夏の終わりを意識してサンダルで少しずすしい印象をプラスしてみました。

ワークマンで買うべき3アイテム

使用アイテム
(何故かTシャツがオンラインで展開されていません、店舗には在庫がある様です。
参考までに同素材のポロシャツを掲載しておきます。コーディネートで使っているのは同素材のTシャツタイプです。)


BRAND:ワークマン
ITEM:汚れが落ちやすい耐久撥水半袖ポロシャツ
PRICE:980円
SIZE:XL
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=6212

使用アイテム
BRAND:ワークマン
ITEM:クライミングショーツ
PRICE:980円
SIZE:L
(何故かオンラインで取り扱い無し)

使用アイテム
BRAND:ワークマン
ITEM:バケットHAT
PRICE:780円
(何故かオンラインで取り扱い無し)

使用アイテム


BRAND:MB
ITEM:MB ハイエンドトラベルバッグ(無地)
PRICE:54,000円
http://www.neqwsnet-japan.info/?page_id=25866

面と裏で素材感が異なる

何気にオススメなのがこちらの3アイテム。
まずはTシャツですが先ほどインナーに使った白Tシャツと同じモデルです。こちらでは黒を使っています。格安品ですが割としっかり作っていて表側は天然素材風、裏側は化学繊維風の肌さわりになっています。化学繊維のカットソーは見え方がどうしてもテカテカして「スポーティー」になることが多いですが、こちらは天然繊維風の印象となっており高級感があります。実物を見る機会があれば是非面と裏の素材感の違いを確かめてください。実は生地はこんな風に面と裏で素材感を変えることも出来るのです。(裏毛スウェットなどもそうですよね)

謎にこの商品、オンラインサイトで展開されていません。同素材のポロシャツは展開されていますがTシャツはなし。ただ店舗に行くとこれでもかというほど並んでいたので是非実際に店舗で確認してみてください。なにしろ800店舗もありますから。

それと、このTシャツに限った話じゃないですがワークマンは妙にサイズ感が小さいので注意です。パンツはそこまで感じませんでしたがトップス・アウター類は妙に小さい。とりわけカットソー類はかなり細身です。こちらのカットソーもXLサイズでこのサイズ感ですから。通常のブランドより1サイズか1.5サイズくらい小さい印象があります。要注意です。

※参考画像「素材感抜群!」

 

 

サイズ感さえ気をつければシルク風の素材感を超格安で楽しめます。細かいですが、サイドにはスリットが入っており裾やおなか周りにシワが出るのを防いでくれます。(裾にスリットがあるとお腹の張りが目立たないので中年体型の方にはオススメです)

※参考画像「ネオンカラーのパイピング」

またスリット位置にはネオンカラーのパイピングがしてありちょっとした時に見えて脱地味に。わずかなものですが有難い。シンプルなTシャツでは重要なポイントですね。

グラミチ超え!?

それとパンツですがこれはもうまんま「グラミチ」です。恥も外聞もなくグラミチです笑。ウエストのウェービングベルトもグラミチのまんま。これってグラミチって特許とってないのかな?ちなみにウェービングベルトは片手でウエストサイズを調整できる機能です。備え付けのベルトの先端部分を手で引っ張ることでウエストがキュッと締まります。単純ですがすごく便利な機能でウエストのズリ落ちを防いでくれます。元々はクライミング(登山)のための機能ですね。片手がふさがってる時でもウエスト調整ができるように。

素材は典型的なチノ素材ですが案外質が高い。チノパンは素材のクオリティが低いと発色に影響することがあります。チノは緑がかったものや青がかったものなどもあります。楽天の格安ショップなどでうっかり買うと届いたら妙な発色だったり・・・。ワークマンのチノは肉感がある濃いめのベージュ。高級感があり安物には見えません。フロントのZIPがなくおしっこしにくいのが難点ですが笑。まあそのくらい全然OK。

もちろん兼ねてから言ってる通り、裾幅広め・膝上丈の日本人の脚が綺麗に見えるバランスもクリア。これが980円って異常です。これセール価格じゃなくて定価ですからね・・・。おそるべし。

ハットはトレンドのバケット型

さらにハット。こちらもなかなかの出来です。ショーツが980円でハットが780円という価格バランスはどうかと思うけど、安くて質が良いのは間違いない。少しだけサイズ感が小さいけどこの手のハットは頭に浅くかぶるのがオススメなのでまあ許容範囲かな。頭の大きな人(私もその類ですが)は注意です。ポリ100で雨などにも強い・・・けどポリなのに案外安っぽさがなく高級感あり。

この手のアウトドアブランドやワークブランドは素材が良くてもどうしてもデザインを盛り込んでしまい大失敗することが多いですが・・・こちらは極めてシンプルに作っており街着として十分使えます。

黒系のハットはフォーマルな印象が強いので、今回のようなカジュアルなTシャツ短パンスタイルに合わせるのが良いでしょう。

夏のカジュアルスタイルを整えたい方は是非。

カジュアルな夏服にはレザー小物を足そう

コーディネートはこれら3点を合わせたもの。黒系のシルク調Tシャツはカジュアルだけど少しドレス要素があります。そこにカジュアルなチノショーツを合わせてカジュアル目に。ハットとレザーバッグを使ってドレスライクに見せて完成です。

シルエットは上下ともすっきりと細めなのでIライン風。トップスをもう数サイズUPさせて大きめにしてYラインにするのも良いでしょう。

余談ですがこのレザーバッグは数ヶ月前にMBハイエンドトラベルバッグとして作ったもの。すでに届いてる人が多いはずですが、過去類を見ないほど評判が良いです。

ロットや素材の関係もあり追加生産の時期を交渉していましたが、なんとか年内にもう一度出来そうな予感。興味ある方は是非お楽しみに。オールレザーオール国内生産の極上レザーボストンバッグ。こういうシンプルで質の高いものって案外ないんですよね・・・。

夏のスタイルをこうして無理やりドレスライクにするのに便利です。
夏はレザーバッグが一つあると捗りますよ。MBトラベルバッグに限らずレザー小物はおすすめです。

ドレスライクなスタイルでカットソーを大人に!

 

使用アイテム
(何故かTシャツがオンラインで展開されていません、店舗には在庫がある様です。
参考までに同素材のポロシャツを掲載しておきます。コーディネートで使っているのは同素材のTシャツタイプです。)


BRAND:ワークマン
ITEM:汚れが落ちやすい耐久撥水半袖ポロシャツ
PRICE:980円
SIZE:XL
https://store.workman.co.jp/item/item.html?i=6212

使用アイテム


BRAND:ZARA/ザラ
ITEM:4WAY コンフォートニット チェック柄 スーツパンツ
PRICE:5,990円
SIZE:US30
https://go.zara/2GYO0Lk

使用アイテム


BRAND:ZARA/ザラ
ITEM:ブラックローファー – ZARA LIGHT
PRICE:9,990円
https://go.zara/2H0tbzc

スラックスで合わせてみよう!

もう一つだけTシャツを使ったスタイルを。
先ほどはショートパンツに合わせたカジュアルなものでしたが、こんな風に思い切りドレスライクなアイテムを合わせれば夜デートなどのTPOにも使えます。

ツヤのあるカットソーに細身のスラックスを合わせ足元はローファーを持ってきたスタイル。ローファーは今月のメルマガでも紹介しましたがZARAのもの。ボリューム感がありフォーマルだけどキメすぎにならない面白いアイテムです。

またスラックスは細身のウール調スラックスですが柄を入れてありあまりキメすぎにならない。また柄があることでシンプルな着こなしにもワンポイントが入り地味な印象にさせません。

夏はとにかく

・ドレス感
・脱地味

この2つとの戦いです。シンプルにまとめてドレスライクにすれば地味になってしまう。装飾をつけていくとどうしてもカジュアルになりドレス感が失われてしまう。

こんな風に
「カジュアルだけTシャツのツヤでドレス要素がある」とか
「ドレスライクなスラックスだけど柄が入って地味にならない」とか
「ローファーだけどボリューム感があってドレスになりすぎない」とか
ハイブリッドなアイテムをいくつか持っていると完成度の高い着こなしを作りやすくなります。

このTシャツなどは特に遠目で見ればニットかとおもうほど高級感があるし、しかも安くてかなりおすすめ。シンプルだけどアクセントがありこなれた印象がある・・・こんなスタイルを30代以上の大人の方は目指して頂きたいですね。

次回はワークマン着こなし指南の後半をお届けします!

以上!文字数が限界になってきたので前半終了!次回はワークマン着こなし指南後半をお届けします!

※参考記事「話題のワークマンプラス!!おしゃれの専門家が徹底レビュー!!」
http://www.neqwsnet-japan.info/?p=28798

image by: KnowerMag

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