韓国のGSOMIA破棄を巡って、日韓はもちろん、米韓の関係もかなり悪化している。ハリス在韓米大使は韓国との行事をキャンセルし、新規開店したハンバーガー屋に行く始末だ。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)
※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年9月8日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
韓国よりもハンバーガーが大事?ハリス米大使が韓国を徹底無視
米韓関係もこじれてきた
今回の当メルマガではあまりにもハリス駐韓米国大使のインパクトが強かったので、米中貿易戦争過激化の影響については来週に特集することにして、韓国がGSOMIA破棄を宣言した後の米韓関係を見ていきたいと思う。
私は、韓国がいくら日本を憎くても、GSOMIA破棄までしてくるとは思っていなかった。 ただ、韓国は「日本に破棄されそうだったので、自分から破棄した」とか、わけの分からないことを述べている。そもそも、日本は延長を要請していたのだが…。
そして、GSOMIA破棄によって米国のトランプ大統領をはじめ、アメリカの高官は韓国に「失望した」というメッセージをいくつも出した。
しかも、韓国は事前に米国に破棄すると相談していたわけでもなかったようだ。それなのに「アメリカは『理解した』と言った」と嘘をつく。
実際は、トランプ大統領はフランスでのG7首脳会議で、文在寅大統領を「信用できない」と発言したことが報じられている。しかも安全保障分野で会合の時にだ。それだけ、GSOMIAは米国にとって大事なものだったことになる。
もうGSOMINA破棄は「撤回できない」
それを韓国は、日本が貿易における優遇措置を廃止したことで、怒り狂って破棄を宣言した。
しかも、「GSOMIA破棄を撤回して欲しいなら、日本は優遇措置廃止を止めろ」である。
まさか、GSOMIAが取引の材料になると本気で思っていたのか。なるわけないだろうに。そもそも破棄を宣言したものを、簡単に撤回できるものでもない。
日本大使に正式に破棄すると通知した以上、もう撤回などあり得ない。もちろん、撤回の申し入れがあっても日本は応じるつもりはないのだが。