「どうすれば売上が上がるか」と聞く経営者ほど繁盛店を作れない

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経営者の共通にして永遠の課題の一つといえば「売上の向上」ですが、「楽して儲けたい」との考えを抱いている方も少なくないようです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、繁盛店に共通している特徴を挙げるとともに、売上が毎年前年比110%程度をクリアしているとあるお店の取り組みを紹介しています。

日々の小さな取り組みを続けられることが、とんでもない繁盛店になれるただひとつの道

「どうやれば売上が上がりますか?」

コンサルタントという仕事をしていると、昔からこの質問はたくさん受けてきました。そして、こういった質問をする人の特徴も昔から変わらないなあって最近思うようになりました。

その特徴は、「楽して売上を上げたい!」と考えているということ。

もちろん、本人的には「楽して」とは思っていないと思うのですが、でも彼らの聞きたいこととというのは、

  • ネット集客をどう活用して集客アップに繋げればいいか?
  • SNSの活用でどうやって集客を増やすか?
  • 効果的な販促はどのようなものか?

などなど、僕からすれば「小手先の対策を聞きたい人が多いようです。こんな人たちから、「メニュー構成はどう考えればいいか?」「接客のレベルアップを図るためにどんなことから始めればいいか?」「スタッフのモチベーションをあげるためにどんな対策が必要か?」などなどの、店の”ソフト面”に関する質問をしてくる人は皆無です。

それだけ、「集客だけが一番と考えているからなのでしょう。

さて、最近、すごく思うことは、繁盛店といわれることは、「小さな努力を継続できる力がある」ということです。

例えば、皆さんのお店では、ロープレをやられていますか?やっているお店はあると思いますが、きっと、月1回のミーティング時か気づいたときに、という店が多いのではないでしょうか?

僕のご支援している会社で、ロープレを毎日5分やっている会社があります。しかも、もう2年近く全店で毎日実施しています。

毎日実施するとどうなるか?驚くほど接客レベルが向上していきます。動作、表情、ふるまい、声のかけ方、お客様への対話などなどが、格段にレベルアップしていきます。

でも、皆さんは、「毎日継続することができますか?」

なかなかできる店は少ないように思います。でも、この小さな取り組みを毎日継続できるかできないか?この差が繁盛店と売れない店の差になっていると思います。

冒頭で「売上はどうやれば…」といった質問をしてくる人ほど、この小さな行動を大切にしていませんし、また、やろうともしません。売上は、お客様の満足度の結果であり、この満足度は、日々の小さな積み重ねからしか高めることはできないのです。

先述した僕のご支援している会社は、ロープレ以外にも「小さな行動」をこの3年ぐらいずっと継続して行っておられます。その結果、どうなったかと言えば、売上が常に上がり続け毎年前年比110%程度をクリア)、街で評判を得ることができる店になりました。

イチロー風に言えば、「日々の小さな取り組みを続けられることがとんでもない繁盛店になれるただひとつの道」ということなのでしょう。

さて、あなたに、小さな行動を積み重ねられる気概はありますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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