世の中、全て自分の思い通りにいくわけもなく、不満や怒りのタネは毎日尽きることがありません。しかしこれらを上手に発散できないでいると、マグマを心に溜め込んでしまうことにもなります。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、そんなマグマを発散するための訓練法「恨みつらみを癒やすワーク」を紹介しています。
心の奥底にたまった恨みつらみを癒すワーク
周囲の人から気に入られようとして自分の素直な気持ちを押し殺していると、心の中に怒りや恨みつらみのマグマが溜まります。
例えば没頭できる趣味がある人ならその趣味に夢中になって没頭することで、マグマを癒すことができるかもしれません。あるいは、カラオケBOXに行って大好きな歌を思いっきり歌うとか…。瞑想するとか…。
そうやって何らかのマグマ発散方法を持っている人はまだしも、そうした発散方法を知らないとか、発散方法を知っていても発散できる場所がないとか、何らかの理由で発散できないと、心のマグマはどんどん大きくなるばかりです。
だからといって、これまで他人の都合を最優先してきた生き方を180度転換できるかと言ったら、それもなかなか難しいし、そもそも怖い…。
そうやって溜め込んだ怒りを時に私たちは「正義」という隠れ蓑を使って発散しようとします。典型的なのが「べき論」ですね。こうするべき、こうするべきじゃないと断定的に決めつけるわけですが、その際には決して「私は」こうするべきだと思うとか「私は」こうするべきじゃないと思うとは言わないんです。
なぜなら、主語を明確にした時に否定されたり反論されるのが怖いから…。
あくまでも主語をうやむやにしたまま、「こういう場面では普通こうするべき」という具合に、あたかも社会の正義かのごとく正義を振りかざします。
でも、そんなことをしていても一向に心の中のマグマって癒されないんですよね~。それどころか、むしろ「いつか自分の本音がばれるんじゃないか?」「いつか見抜かれるんじゃないか?」って、対人恐怖感が増すばかりなんです。
ってことで、そういうネガティブワールドにはまっている人にお勧めするのが今日のワークです。
やり方はとっても簡単です。
まずノートとペンを用意したらこれまでの人生をずーっと振り返って、「人に認めてもらうために本当は嫌だったけど我慢したこと」をひたすら書き出すんです。そうやって心の奥底にしまった恨みつらみをおもてに吐き出しちゃうんです。
「あの時、嫌われるのが怖くてついYESって言ったけど、本当はとても不快だった」とか、「本当はあれをしたかったけど、バカにされそうで怖かったからするのを我慢した」とか…。
そんな感じで、「人に流されてしまった自分の中の失敗体験」を、思い出したものからとにかく全部書いてしまうんです。失敗したことでも、恥ずかしいことでも、悔しかったことでも、頭にきたことでも何でもOKです。
で、書き出したら、今度は視点を変えて、「その不愉快な体験から学んだことは何か?」も書き出していきます。不快な体験から得ている学びに気づかないと、これからも何度も不愉快な体験をし続けることになりますからね。なので、その体験から学んだことをしっかりと明らかにして自分自身にインストールしておくのです。
ワーク自体は以上ですが簡単ですよね?
ただ、人によっては過去の失敗体験を思い返すこと自体、苦痛に感じる場合もあります。そういう人は、無理して思い出さなくていいので、パッと頭に思い浮かんだものだけでまずはワークをやってみてください。やってみると、思っている以上に心のマグマが減っていくことを実感できるかと思います。
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