ふだんはキッチンに立つことが少ない男性がたまに食材等の買い物を頼まれると、いつもと違うものを買ってきてしまい女性を苛立たせる、などというケースをよく耳にします。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、ご自身の身近なエピソードを交えつつ、相手に「モノの違いを覚えてもらう」ためにすべきことを記しています。
ヒヨコの雌雄
先日、オットとドライブしていたとき、目の前のクルマの車種の話になりました。私がクルマの後ろに書いてある「Jimny」という文字を読み取って車種を特定したら、オットに驚かれました。オット曰く
- 以前は、書いてあることも知らなかっただろ(*゚∀゚*)
だそうです。
いや、まあ、クルマにほとんど関心のないワタクシ。クルマには、トラックとバスと(それ以外全部が)クルマの3つがあるという認識でした。クレーン車とかトレーラーとかはクルマ外の分類でした。なんだそりゃ。
ここだけの話、だから「軽自動車」ってナンだかわかりませんでした( ̄∇ ̄) トラックとバス以外に軽自動車があるの??それと「クルマ」はどういう関係??
とか混乱してたのに、「軽トラ」っていうものあるらしいと知った時の衝撃!
そんなレベルだったので、「クルマ」に車種があることは知ってはいましたが、走行中にそれを見分けられるなんて、それはもうヒヨコの雌雄を瞬時に見分ける
- 初生雛鑑別師(しょせいひなかんべつし)の神ワザ
だと思ってましたから( ̄∇ ̄) いや、メッキゴールドドライバーなんてそんなモンですって。ここでは私の無知を晒すのが目標じゃないんです。ハイ。ここまでが導入部といいますか、前フリです。これと同じような現象が世のご家庭でも毎日起きていると思うので、その前フリです。
最近のお買い物アプリは、家族間で情報を共有できますね。アプリでなくても、LINEなどで家族にお買い物を頼むことはよくあることでしょう。
で、ここで
- 牛乳、いつものを買ってきて♪
って頼んだとしますよね。ま、一応頼むのは女性で、頼まれるのは男性と仮定しておきます。頼まれた方は、ほいほーい♪と買って帰るわけですよ。
で、ここで問題が、いや、ケンカが勃発するんです。それは
- 頼んだ(はずの)ものと違う・・・!!(▼_▼)
からです。牛乳って言ったのに、加工乳とか飲むヨーグルトとか買ってこられちゃうことってありませんか。動物性生クリームのつもりだったのにホイップクリームとかさ。あるよね。
頼む方からすると、
- どーして毎日使っているものが分からないんだろう?
と思いますよね。頼む方からすると、あまりにも当たり前すぎていちいち指摘する気にさえならないようなモノ。
このギャップがどこから生じるのかといえば、もうとにかく
- 見ていない
んです。これに尽きます。目には入っているけど、認識はしていない。関心を持ってハッキリ見つめない限り、モノは認識されないんです。
関心がないモノへの認識、それは
- ヒヨコの雌雄を見分けられない
のと大して変わらないんですよ。ヒヨコのオスメスにそんなに関心がないでしょう?ドコが違うのか注目したことも考えたこともないでしょう?
……え?
- 毎日飲んだり使ったりしているんだから、ヒヨコとは違う…
って?
違いませんよ。「関心がない」「違いに注目したことがない」という点で違わないんです。なにせトラックとバス以外全部同じ「クルマ」くらいですから。あ、そりゃ私だけか。えへへ。
ここでもう一度メッキゴールドドライバーの私の「Jimny」話を見直してほしいんです。トラック・バス・クルマだったくせに最近は
- クルマの車種をだんだん見分けられる
ようになってきたんです(^^)v これは偏にオットが
- アレは、●●●
- ソレとは、××と■■が違う
- コレは、ちょっと前のモデル。▲▲な感じだろ
と、いちいち私に教えてくれたからです。ホントですって。あ、ホントですけど、テストは禁止ですよ( ̄∇ ̄)
認識していないものについては、いちいちその
- 特徴や機能の違いを指摘して
教えるしかないんだと思うんです。逆に教えられると、ハッキリ分かるからね。あ、なるほど、ソコかって思いますモン。あ、テストは禁止ね。
頼んだものを買ってきてくれないと嘆く前に、違いを教えてあげて。教えてもらえれば、ヒヨコのオスメスも分かるようになると思うから。いや、なりたくないかもしれないけど( ̄∇ ̄)
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