NY在住日本人社長が出張帰国で驚いたコンビニ惣菜のクオリティ

shutterstock_1418653718
 

11月でニューヨーク在住20年となった米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんが、自身のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で綴る3週間に亘ったアジア出張記の最終回が届きました。今回は、台風19号接近の中、大阪から東京に移動しての数日間の話です。11月11日に出版される初の著書に関する裏話や、久しぶりの日本や日本人について気づいたことを伝えてくれます。

秋のアジア出張、最終回

新大阪から東京までの新幹線は満席でした。台風の影響で、どうせガラガラだろうと思っていたにも関わらずギリギリ指定席を取ることができました。そう、今回の日本出張、みなさんの話題は「台風」一本でした。

どうして、またこんな時期に、来られたんですか?と何人にも聞かれました。どうしても、こうしても、知らなかった。ニューヨークにいて、日本の天候までは考えていませんでした。それでも、多くの日本の方にさんざん脅されました。

「戦後最大だよ!」「本当にヤバいらしいですよ!」「日本自体がストップするみたいですよ!」etc….被災された方々には、かなり不謹慎な意見ですが、そこまで脅かされると、果たして都内がどんな状態になるのか、少し見てみたい気にもなってしまいました。

新幹線の中では、お笑いタレントさんが経営する焼肉店の出している駅弁を食べました。予想以上に美味かった。駅弁は大好きです。日本全国「東京化」していると聞きますが、駅弁を食べると、まだ地方の矜持が生きてることがわかります。あの小さな国で、駅ごとに、まったく違う名産を味わえるのは、アメリカ人には信じられないことなはず。

大阪-名古屋間はわずか53分。……そんな距離で喧嘩するなよ、ドラゴンズとタイガースと思ってしまいます。無事、東京に到着したのは、夜半を過ぎていました。

翌日、いよいよ計画運休がスタートしました。せっかく数ヶ月前からアポイントをとったクライアントさんとの面談も諦めざるをえません。でも、正直言って、ホッとしました。もう何日も休みがない。移動続きとアポイント続きで、身体は悲鳴を上げていました。

戦後最大の台風と、国を挙げての計画運休なら、キャンセルせざるを得ない。またまた不謹慎なことを言うと、今回の僕に限ってだけは「恵(めぐみ)のハリケーン」でした。それでも多くの方から「大丈夫ですか?」とご連絡をいただく中、同時に「食べ物の確保した方がいいですよ」とのアドバイス。まさか、食の飽和状態な東京で、食べ物がなくなることなんてないだろうとタカをくくっていたら、ホテルの周囲の飲食店は軒並み、閉店

有名牛丼チェーン店が閉まっている光景を初めて見ました。ちなみに都内はまだまだ全然、外を歩けます。予報では夜半過ぎに、ピークになるとのこと。しかたないので、コンビニへ。目を疑ったのは、食料のほぼすべてが消えていることでした。日本のコンビニで食料がなくなるなんてアメリカ暮らしには予想もつきません。お弁当類、パン類、インスタント食品類、すべてがゼロ。都内で、です。都内だから、かな。はす向かいのローソンは張り紙をして、閉店していました。コンビニって閉まるんだ。

print
いま読まれてます

  • NY在住日本人社長が出張帰国で驚いたコンビニ惣菜のクオリティ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け