アポロ計画を裏で支えた二人の女性。中高生に読んであげたい絵本

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絵本の読み聞かせというと、対象は「幼い子限定」のように思われがちで、事実、中高生になったお子さんを前に絵本を開く親御さんは「少数派」のようです。しかし、「自分で読むときと読んでもらうときとでは、感動が違う」とするのは、子育て絵本アドバイザーの山口りかさん。山口さんは自身の無料メルマガ『育児に成功する【楽しい子育て絵本講座】』で今回、中学3年生の娘さんに読み聞かせしたという、子供が「将来の夢」を考えるにあたり有用と思われる絵本を紹介しています。

中三の娘に読んだ絵本!

こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口りかです。

子どもが大きくなったからと言って絵本を読むのをやめていませんか?絵本は、自分で読むときと読んでもらうときとでは、感動が違います。

今年は、人類が初めて月面着陸してから50周年目ですね。

私は、先日、中学3年生の次女へ、この本を読みました。

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月とアポロとマーガレット: 月着陸をささえたプログラマー
ディーン・ロビンズ:文 ルーシー・ナイズリー:絵 鳥飼久美子:訳/評論社

内容紹介

1969年、アポロ11号月着陸成功のかげに、女性プログラマーがいました!夢をかなえた少女の物語。

 

1969年7月20日、人類が初めて月に着陸した日に衛星中継で同時通訳した鳥飼玖美子が、「アポロ計画」を成功させた女性プログラマー、マーガレット・ハミルトンの伝記絵本を翻訳しました。
(Amazonより)

子育てワンポイントアドバイス

2人の子たちを育てていて、今の子どもたちは、早い時期から将来の目標を決めさせられているように感じます。

私の娘達の場合、小学5年生の二分の一成人式では将来の夢を語り、中学2年生の立志式でも将来の夢を語り、高校受験では進路を決めます。中高一貫校へ通う子は高校1年生になる時に、高校受験をした子は高校2年生になる時に、文系または理系を決めます。

小さいころからあこがれている職業に就く人はほんのわずかですよね。しかも、今の子どもたちが大人になる時には、現在の職業は半分以上は存在しないと、言われています。「学歴は必要」という人もいれば、「学歴はいらない」という人もいます。

では、私たち親は、何を指針に子どもの将来を考えたら良いのでしょうか?

何かを成した人について、話を聞いたり本を読むというのはいかがでしょうか。

『月とアポロとマーガレット』の絵本もその1つです。50年前に、アポロ11号が月面着陸をした時2人の女性がそれを支えていたということをご存じでしょうか。

1人は、月着陸を支えたプログラマの女性、マーガレット・ハミルトン。彼女はたくさん勉強をして、アメリカ航空宇宙局(NASAナサ)のアポロ計画ソフトウエアプログラミングの責任者として、科学者のリーダーとなりました。彼女が開発したプログラミングのおかげで、月面着陸は成功し、宇宙飛行士は無事に地球に戻ってこれたのです。

もう一人は日本人の鳥飼久美子さんアポロ11号の月面着陸の衛星中継を同時通訳していた女性です。彼女は、宇宙飛行士とNASA管制センターとの交信を聞きながら日本語に訳し、テレビで月面着陸を見守っていた多くの日本の人たちに伝えました。

『月とアポロとマーガレット』は、このように、「アポロ計画」を成功させた女性プログラマー、マーガレット・ハミルトンの伝記絵本です。しかも、翻訳は、アポロ11号の月面着陸の衛星中継を同時通訳していた鳥飼久美子さんです。

女性の活躍、プログラミング、数学を学ぶことの必要性など、現代の私たちや私たちの子どもたちのヒントになることが満載です。小学生から大人まで幅広い年齢の方へ読んでいただきたい絵本です。

絵本『月とアポロとマーガレット』は、このような方に特にお勧めします。

  1. 歴史的な大成功には支えているたくさんの人がいることを親子で感じたい方
  2. 勉強をすることや問題を解くことの大切さを子どもへ伝えたい方
  3. 全ての女の子、そして女性

image by: Shutterstock.com

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