楽園…かもしれないニャン。猫好きの聖地、地中海「マルタ島」をゆく

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2019/11/10

世の中が空前の猫ブームになって久しい今日このごろ。瀬戸内の「青島」や天草の「湯島」など、住民よりも猫の数のほうが多いにゃんこ島をはじめ、全国の猫スポットが人気を呼んでいます。

日本の風景に馴染む猫さんたちの可愛さはもちろんですが、海外にも猫スポットはたくさんあり、ときに異国の風景のなかで出会う猫さんたちの可愛さにもキュンとしますよね。そこで今回は猫好きの聖地ともいわれる、地中海の「マルタ島」で出会った猫さんたちを紹介したいと思います。

旅情を誘う、地中海の「マルタ島」

夕陽に染まるマルタの首都・ヴァレッタ image by:小林繭

マルタ島」は地中海に浮かぶ諸島で、正式にはマルタ共和国と呼ばれる独立国家。広さにして東京23区ほどと、とても小さな国ですが、その小ささに反して見どころはいっぱい!しかもとても美しい島なんです。

シチリア島から地中海を約90kmほど南下すると、首都ヴァレッタがあるマルタ島にぶつかり、その北西約6kmにはマルタ島とともにマルタを構成する「ゴゾ島」が浮かびます。

位置的にヨーロッパから見るとアフリカ大陸への玄関口となるため(アフリカから見ればその逆)、古代からアラブとヨーロッパを結ぶ起点としてさまざまな文明が行き交い、フェニキア人、ギリシャ人、カルタゴ人、ローマ人、ノルマン人などなど、多様な人種によってその歴史が重ねられてきました。

スペインのアンダルシアや南イタリアがそうであるのと同じように、マルタでも旧市街を歩けばイスラム風の建築や装飾がよく目につき、同じヨーロッパでも北の文化とは大きく異なる“異国情緒”がまた旅情を誘うのです。

市街全体が世界遺産。城塞都市「ヴァレッタ」

マルタの観光で誰もが訪れる街が首都「ヴァレッタ」。1500年代にローマカトリック教会の聖ヨハネ騎士団が半島に築いた城塞都市で、市街全体が世界遺産に登録されています。

歴史を感じさせる街並みは絵葉書のような美しさで、目ぬき通りはもちろん路地裏の小道までどこをどう切り取っても実にフォトジェニック!

街は中心部が高く形成されているため、海へ向かって階段が続く image by:小林繭

この旧市街を歩けば、さっそく可愛らしい猫さんたちの姿と出会います。マルタの猫たちは総じてスレンダーで美人さんタイプが多く、情緒あふれる街並みにぴったり馴染みます。


壁と扉の絶妙なカラーリングがなんとも絵画的な風景に収まる黒ブチの猫 image by:小林繭
視線の先には獲物がいるのかな?何かをじっと見つめる茶トラ image by:小林繭

ゆっくり猫さんたちとの時間を過ごしたいなら、散策途中にぜひ公園に立ち寄ってみてください。公園が猫たちにとって格好の憩いの場となっているのは世界共通。のんびりと日向ぼっこをしたり、我が物顔でくつろぐ猫さんたちの姿と出会うことができます。

カフェの椅子は猫さまの定位置 image by:小林繭
まったりお昼寝タイムの猫さん。公園にいる子たちは人馴れもしていて毛並みもいい image by:小林繭
勇ましい目がクールなキジトラの子 image by:小林繭
足元にも毛づくろいする子の姿が image by:小林繭
しどけない姿で完璧にリラックスモード image by:小林繭

さて、マルタでは見どころのひとつとして教会が挙げられます。というのも、この23区ほどの大きさの国にはなんと360もの教会が点在するのです。国民の約98%がキリスト教であり、始まりは西暦60年ころにさかのぼります。

こんな感じの豪華な装飾の教会が街のいたるところにあります image by:小林繭

ヴァレッタ地区だけでも25を超える教会が残り、なかでも「聖ヨハネ大聖堂」は圧巻のスケール。私たちの想像をはるかに超えた絢爛豪華さに度肝を抜かれるかもしれません。

聖ヨハネ大聖堂は金閣寺もビックリな絢爛豪華さ! image by:小林繭

当時のイタリアやフランスなど騎士団の出身国ごとの礼拝堂がずらりと並び、大聖堂の小礼拝堂に掲げられているカラヴァッジョの大作「洗礼者聖ヨハネの斬首」も必見です。

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